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憤り

2011年05月13日

 自分で言うのもなんですが、私は「書く」ことに関して、あまり迷ったり、時間がかかったりするほうではないのです。
 しかし、今日は、パソコンに向かったきり、かれこれ3時間、まったく書き出すことができないでいます。
 あまりにも様々な想い、伝えたいことがありすぎるためかもしれません。

 先日来から、何度かこの場で話題にしてきた、議員報酬のカット。
 「残念ながら」などという陳腐な前置きを使うことはしませんが、震災前と同じ、5%カットが継続されることとなりました。

 私は悔しい。そして、大変憤りを感じています。いや、もっと強い言葉を選んでもいい。
 私たち民主党と共産党が共同提案した25%カットは否決されました。
 しかし、否決されたことよりも、自民党ほか各会派が提案してきた5%カット案が、私から見て、「矛盾」と「先送り」、そして「机上の空論」そのものであったこと、そのことに対して憤りを禁じ得ないのです。
 今日は、これ以上は述べません。
 しかし、今日の討論の全容が県議会HPにアップされていますので、是非、皆様の目と耳で直接、この討論をご確認してみてください。

 見ていただければ、きっと、私の憤りの意味を解っていただけるはず、と思います。

 県議会HPは↓↓↓

 gikai.pref.akita.lg.jp/repo_movie_honkaigi.phtml

 ※「5月13日 委員長報告・討論、採決」をクリックすると再生が始まります。22分経過時点からご覧ください。

別の方法

2011年05月10日

 1つ1つに反応・反論するのもオトナの作法としていかがなものか、とも思うのだが、おそらく、このブログをご覧になられている方は、「言わずにいられない私」を期待されているのだろうと勝手に推察するところもあり、今日もまた、しつこい、と思われつつ、この場を借りて言わせていただこうと思う。

 議員報酬カットについて、マスコミの皆さんのご尽力などにより、この臨時議会の「焦点」として県民の皆さまにも注視していただけるようになった。
 そして、我が民主党会派としても、他会派と共同で、25%カットという条例案を議会に提出することができる運びとなった。
 当初、私たちが主張した20%の2年という案とは、数字としては異なる内容となったが、提案に込められた精神は何ら変わっていない。
 要は、25%か20%かということではなく、震災前と震災後で、何ら変わらないカットを粛々と続けることへの明確なノーであり、秋田の経済情勢に対する切迫した危機意識の表れであり、そのことを、何としても本会議の場で堂々と討論して県民の皆さま一人ひとりのご判断を仰ぎたいという意思そのものである。

 本日、ある報道番組において、自民党会派代表が「震災後の経済復興は、議員報酬カットではなく別の方法によって行うべき」とおっしゃっていた。
 さて。
 この「別の方法」とは何か。私は大変注目している。
 もしこれが、「国や県が実施する経済対策」を指すならば、これは大変無責任な考えになるのではないかとも思う。なぜなら、この震災後の経済対策等のために、県では県債(借金)を発行しており、この5月臨時会に提案される補正予算の財源として、10億の県債が充てられている。そしてそれは全議員が既に周知のことである。
 つまり、「経済復興は県が政策としてやるべきだし、その財源には県債を充ててもやむを得ない。県に借金をさせる一方で、私たちの報酬は今までどおり受け取るべきだ。」という論理になるし、結局、県議会は秋田の経済復興のために直接的な行動は何もしない、ということになりはしないか。

 自民党が言う「別の方法」が、議員報酬カットではなく、何か県議会として別のアクションがありうるのであれば、それは是非ご教示いただきたいし、それが議員報酬カット以上に有効な手段となりうるのであれば、前向きに検討したいとも思う。

 今、108万の県民が経済不況という津波に飲み込まれている。
 1年。
 まずは、この2011年を、県民の皆さまに乗り切っていただかなくてはいけない。
 県が企業向けの融資枠を200億から500億に拡大する、と言っても、それは全て県内企業の借金という形に変わるものだ。
 県内企業が500億の借金をし、県が県債を発行し、県民が休業やリストラや内定取り消しに遭いながらもふんばって、そしてここから経済復興を果たしていこうという時に、県議会が何のアクションもせず、身を削ることもせず、ただ「頑張ろう東北、頑張ろう秋田」などと言っているだけでは、「県民の負託を受けた」県議会議員の名が泣くのではないか。
 これは、自民党対民主党の争いではない。
 今までどおりでいい、か、今までどおりではいけない、と考えるかの択一である。
 私はもちろん後者。平時ではない、今この時こそ「隗より始めよ」である。

 臨時議会3日間の恐らく最終日に、私自身が条例改正案の提案者として登壇をし、議場でここに書かせていただいたような想いを述べさせていただくことになりそうだ。
 もし、お時間と興味がおありの方は、是非、傍聴あるいは、ネット放送などによってご覧いただければ幸いです。私が緊張感丸出しであったとしても、どうか、ご容赦くださいますよう。

はっけよーい

2011年05月09日

 先日、長々と理屈っぽく書いたばかりなので、今日は堅くない話題を。
 もう30年近くの付き合いになる親友がいる。
 幼いころ、お互いに友達が少なくて、たまたま、「席変え」で隣に座っただけの、おそらくはお互いに最悪の第一印象であった男子二人が、それから、全く別の進路、別の仕事、別の生き方を選びながらも、最も良き理解者として今に至っている。
 私は何をやっても彼には敵わず、時に、自分のコンプレックスを映し出す鏡のような存在であったが、しかし、不思議とこの30年、彼とは喧嘩らしい喧嘩もしたことはない。

 その彼が近頃、「仕事がおもしろい」と言い始めた。
 父親の病気を機に、Aターンの道を選んでからの彼は、まさに「働く場がない秋田」の典型で、厳しく、苦しい仕事をいくつかやり、私はそんな彼を心配もしていた。
 秋田に帰ってきてからの何度目かの転職で、今、ようやく彼は「自分の場」を見つけたようだ。熱を帯びて仕事にひたすら向かっている姿にはまぶしささえ感じる。

 その彼が、私に訊いた。
 「おまえのその熱はどこから来るんだ?政治っちゅうもんは俺にはわからんし、関わらずに生きていけたらそのほうがいい。何がおまえをそうさせたのだ?」と。
 その問いに私がうまく答えることができたかどうか定かではないけれど、私も、今の仕事が「本分」だと思えるように、竹馬の友に負けぬように頑張っていこうと思う。

 明後日から始まる臨時議会。
 正直に言えば、県庁職員として、「当局の末席」にいたときには感じることがなかったプレッシャーや不安があることも事実。
 その不安から逃れるようにして、ひたすら、資料を読み、情報収集をし、議会に向かう準備をしている。
 友に対しても、私を応援してくれたたくさんの人に対しても、私を育ててくれた県庁の上司・先輩らに対しても、恥ずかしい議論はできないから。
 八百長なしの、はっけよーい(発気揚々)、である。

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在3期目。
令和3年2月
秋田県議会議員を辞職し、秋田市長選挙に挑戦。
令和5年4月
政治家として再始動を決意。
現在
秋田市横森在住。

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