年が明け、あれよあれよという間に、統一地方選挙が近付いてくる。
気持ちばかりが焦る反面、このままその日が来なければいいのに、と思ってみたりする。毎年、何かの選挙には関わってきたが、自分自身としてはこれが二回目。二回目の選挙の厳しさ、難しさは身を持って感じている。
自分のことはさておき、一つ非常に気になっていることがある。
それは、秋田の政治家が絶滅の危機にあるということだ。
秋田市は県議選、市議選ともに現職新人が入り乱れた激戦になりそうだ。自分自身のことをさておき、第三者的に言えば、選挙の厳しい洗礼を受けるということは、政治家を鍛える最良の方法だ。
しかし、一方で、秋田市以外の選挙区では、県議選であれ市町村議であれ、現時点で現職以外に立候補者がいない、というところが多数ある。
政党問わず、新しい人、新しい問題意識、新しい挑戦者が出てこない地域というのは、政治的には絶滅の危機に瀕していると私は思う。
同じ人が、何年も何回も選挙の洗礼を受けず、「他に出る人がいない」という理由で自動更新されていく。それで、その地域がどんどん発展しているならいいが、そんな地域は県内にどこにもない。であるなら、「異議あり」とは言わないまでも「疑義あり」と言って手をあげる人の一人や二人いても良さそうなものだが、そうでもない。
政治そのものの魅力、求心力がなくなっている証拠でもあろう。
しかし、このままでは今までと何も変わらない、静かな秋田が続くだけだろう。志を持った新しい人が各地に現れることを祈念してやまない。