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組織をいじる。

2011年12月09日

 委員会二日目が終わりました。
 いろいろな議論をしていく中で、だいぶ見えてきたものがあります。

 たとえば、今、秋田県が県外への販路拡大や企業誘致のために設置している事務所やアンテナショップ、これらについて、佐竹知事は、最近「見直す」と連発しています。
 東京のアンテナショップについては、「前知事時代に(品川に)移転したもので自分が知事になったときにはもうそこ(品川)にあったが、当時、あまりよくコンセプトなど詰められていかなったのではないか」といったこともおっしゃっています。

 しかし、今日の委員会の場でその、「見直し」の時期や手法、あるいは今の問題点や成果などについて確認をしましたが、全く満足できる回答はありませんでした。
 見直し、というパフォーマンスだけが先行している感が否めません。

 また、来年度から新しくできる観光文化部。
 これも、何が新しくなるのか、今までの体制で何ができなくて、あるいはできたのか、では、現在の産業労働部は今後、観光部門が抜けてどう変わっていくのか、こうしたことにも明快な方針や説明はありませんでした。
 本当に全庁挙げて、この新しい部について検討し、合意されているのか甚だ疑問と言わざるを得ない状況です。
 これまた、「観光を総合戦略産業として位置付ける」と言った佐竹知事の言葉から生まれたものですが、その言葉だけが躍っているような印象を受けました。

 今、県民が求めているのは組織をいじることでしょうか。
 山王4丁目1番地の中でパズルゲームをしている時でしょうか。
 佐竹県政は平成24年度に、その任期最後の4年目を迎えます。
 その4年目に今更、組織をいじっているようでは、いつになったら、その総合戦略産業なるものの花が開くのでしょうか。

 産業振興が政策の1丁目1番地だとおっしゃった佐竹知事。
 4丁目1番地をいじることは、何の成果でもありません。
 衣替えや看板の掛け替えをして、県民の所得が増えるならいくらでもやればよいと思いますが、そんなことをしただけでは1円も所得は増えないのです。

 私も何度も職員時代に組織再編を経験しました。
 間違いなく言えることは、再編後は、いったん組織のパフォーマンスが落ちます。
 なぜなら、物理的な引っ越しや業務の引き継ぎ、組織の組み替えによる仕事の仕方や情報の共有などに時間がかかるからです。
 まして、既存の組織のあちこちから仕事をかき集めてきて、新しい部を作るというような今回の手法では、
組織立ち上げ当初は混とんとした状態になります。
 新設された組織が、低下したパフォーマンスを盛り返して、従来以上の仕事をするようになるには、私の感覚では、1年では足りないと思っています。

 そんな組織再編を任期最後の年に行おうとしているのですから、ではいったい、いつその成果を出そうとされているのか、と私としては頭を抱えてしまいます。

 議会の終盤に予定されている総括質疑でも、私としてはこのことを佐竹知事にハッキリ申し上げたいと思っています。

 そういえば。
 余談ですが、大阪の橋下市長が、知事としてのボーナスを受け取らなくてもいいように、知事を辞職する日を1日早めたという報道がありました。「改革、改革と言っている自分が辞職日を1日遅らせてボーナスを受け取るようでは恥ずかしくて外を歩けない」とか。

 くどいようですが、佐竹知事。
 どうして、御自身の半年後のボーナスアップを今決めたのでしょうか。
 なかなか対照的な考え方だなあ、と思いました。

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在3期目。
令和3年2月
秋田県議会議員を辞職し、秋田市長選挙に挑戦。
令和5年4月
政治家として再始動を決意。
現在
秋田市横森在住。

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