今日も毎月定例のまちなか座談会を開催しました。
県民の皆さまが、何かを言いたい、困ったことがある、こうして欲しい、などと政治・行政に対して何かを伝えたいときに、伝えたい側が、「これは市役所か」それとも「県庁か」と足を運んだり、窓口を探したりするのが通常でした。
私たちは、その常識を変えたい、という気持ちからこのまちなか座談会を始めました。
国政・県政・市政、の区別なく、いろいろなことを自由にお話いただいて、お話を受けた我々のほうが、その内容に応じて、国会議員・県議・市議がそれぞれ対応する、ということです。
未だ、改善すべき点はありますが、ある種の「試み」としては良い結果を残せているのではないかと思っています。
政治と生活、政治と暮らしの間の距離を縮め、しっかりと有権者の皆さんと向き合う、選挙の時だけではなく、そういう真剣な向き合いを続けていく、ということの想いは参加してくださっている県民の皆さまにも伝わっているのではないかな、とささやかな自負心を抱いています。
座談会も2年目に入りました。
今、県議会の中では、議会運営委員会によって、議員報酬と議員定数をどうするか、という議論が続いています。
多くの方々の意見が、「自分たちの仕事をしっかりと県民の皆さまに知っていいただくことが必要。議員報酬を下げればいい、議員を減らせばいい、という声もあるが、我々の仕事の内容・量をわかってもらえればそれは違う、ということになるはずだ。」といったものです。
私自身、「知っていただく」ということに全く異論はありませんし、どんどんと県議会を開かれたものにしていきたいとも思っています。
しかし、その「開く」努力が、議会側からの県民の皆さまへの説明、アプローチが、十分か、と言われれば残念ながらまだまだであると思っています。
解っていただく、知っていいただく努力を議会側が最大限行う、その上で、議員報酬や定数の適正水準を、議会側が堂々と県民の皆さまに説明する責任を負っているのだと思っています。
政党として、ではなく、県議会として、「座談会」や「移動議会」を行いながら、県民の皆さまと向き合っていくことが必要ではないでしょうか。
議員の報酬や定数を、議会が議会の中だけで議論して決める時代はもう終わった。
そのことを強く思います。