「11月16日」解散が決まった。
事務所で党首討論を食い入るように見ていたが、正直、大変驚いた。
その発言内容というより、野田総理の迫力と、党首討論という「言い直しも誤魔化しもきかない場」での発言ということに驚いた。
党首討論の場で、総理大臣が自ら「解散するから定数削減を一緒にやりましょうよ」と野党に呼び掛けるなどというのは、およそ前代未聞ではないかと思う。
こういう形での事実上の解散宣言には、賛否があるとは思うが、私は大いに評価したい。
国会内の力学で、いつのまにか、誰が決めたかわからないような形で解散が決まるよりは、解散権をただ一人持つ国会議員が、自らの言葉に責任と思いを乗せて、全国民が見守る中で発言をしたことははるかにわかりやすく、説得力もあったと思う。
それに引き替え、安倍総裁の言葉たるや、まことに「胆力」の感じられないものだったと思う。
一国民として見ても、解散時期を明示しろ、と迫っていた総裁が、明示されて逆に動揺している様子はありありと見てとれた。
定数削減についても、あれこれ言い訳じみた論理を展開して、結局「削減する。必ずやる。」といった言葉は出てはこなかった。
民主党と自民党、というより、野田佳彦という政治家と安倍晋三という政治家の覚悟と格の違いを見せていただいたし、政治の道に踏み込んだ者として、今日の党首討論は忘れがたい場面となった。
さあ。賽は投げられた。
あとは進むのみ。
民主党の地方議員として、堂々と「これまでの民主党」と「これからの民主党」を主張していこうと思う。
もとより、守備は苦手な男。
最近、やむを得ず守勢にまわる局面が多かったが、今日を機にギアチェンジをしていくことにする。