なんとも目まぐるしい。
選挙とか政治にいささかなりとも関わっている私でさえそう思うのだから、県民の皆さんに至っては、「ついていけんな」「好きにしろ」とでも言いたくなるような気持ちではないか。
いや、もう言っておられるか。
仕事に行って帰ってきたら、一晩寝て起きたら、政党ができて、そして、消えている。
本県でも、民主党という党に入れていただいた比例票で、自ら選挙を戦うことなく国会議員になった方が、民主党を捨てて「国民の生活が第一」「我々こそが本流」などと声高らかに結党記念バーティーをやったのが、今から2か月前。
たった2か月で、「国民の生活」は捨て去られ、今度は「日本の未来」だという。
日本の未来を語る人が、増税反対、TPP反対、原発反対と言って選挙をやるその先に、日本の未来など断じてないと私は言いたい。
私は、こういう節操のない、およそ自分の未来しか考えておらないような政治家には一ミリも共感するところがない。
一方で、日本維新の会は、秋田一区に候補者を擁立することを急きょ決めたようだ。
維新の会がもはや「維新」の魂を失い、第二自民党に成り下がったのは今日発表された公約を見れば一目瞭然なのだが、その維新から、これまた、長く自民党の実務を取り仕切って、自民党から国会議員になった方が、今更のように「維新顔」をして、選挙にかけ込み乗車してくることに、私は強い憤りを覚える。
有権者と政治をバカにするんじゃない、と言いたい。
正直、自民党とは政策も違うし、これまでも、私自身、自民党批判を散々やってきたが、それは少なくとも政党として認めているからだ。
維新だの、未来だの、そんな政党は私にとっては憤りの対象でしかなく、論評するのさえバカらしくなる選挙団体だ。
何を言っても、全ては選挙結果が全て。
こういう政党には一票も渡したくない、そういう気持ちで有権者の皆さんに向き合うつもりだ。