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遅れ

2011年04月30日

 今回の震災についての菅総理の対応について、全国の知事へのアンケートが実施され、本県の佐竹知事は病床から、「初期対応の遅れ、補正予算の成立の遅れ」などを理由に挙げ、「あまり評価できない」と回答した。
 初期対応はさておき、補正予算については何をもって「遅れ」と指摘されているのか、予算成立は国会全体の責任であることも含めて、後日確認をさせていただきたいと思うが、この「遅れ」ははたして政府にのみ当てはまる言葉だろうか。

 先日、県の防災計画を見直すための検討委員会が開かれたが、これから検討・調査を進め、実際に防災計画が見直されるのは、「3年後」の平成26年度であるという。
 当然、市町村でも防災計画を見直すだろうから、仮に「県の防災計画見直しを踏まえて」となれば、市町村はさらにその後ということになるだろうか・・・・
 防災計画見直しは、本県に限ったことではない。今、全国の自治体が見直しに着手している。
 岐阜県では、海がないとはいえ、今年10月を目途に防災計画を見直すそうだ。
 滋賀県では、4月中に市町村に計画見直しのビジョンや工程を示すそうだ。

 防災計画の見直しは地域間競争ではないと言えばそれまでだが、そうは言っていられないものもある。
 それは地域経済の復興である。
 経済復興は、県内企業の支援のみではない。
 お隣の山形県では、「山形にはない技術の定着を図る」として、被災地の被災企業を対象に、県の試験研究機関への入居募集を開始した(入居料は無料)。
 新潟県では、被災企業を対象とした「空き工場」のデータベース化とマッチングを始めた。
 滋賀県では、既に県内企業への2回の震災影響調査を終え、サプライチェーンの再構築への企業マッチングなどに取り組もうとしている。

 本県のリーダーである佐竹知事も、防災や経済対策など、県民の皆さまから「遅れ」と評されないようスピード感を持って取り組んでいただきたいし、私もしっかりとチェック・提言していきたい。 

 
 

始まり

2011年03月31日

  「いよいよ、明日から。」「明日から一切更新できません。」
 今頃、全国各地でそんな書き込みをしている候補者がどれほどいるだろう。
 今回の選挙で有権者の方々が、何を基準に判断されるのか、そこは様々あるだろうと思う。
 地域それぞれ固有の課題に加え、、震災の影響で、今まで以上に有権者の「命と暮らし」に関する意識が高まっていることも確かだ。

 そして何より、今、全国的に地方議会の存在・役割が問われている。

 このままの県議会でいいのか、それとも一度壊してみるぐらいのことをしなければいけないのか。
 是非、有権者の皆さまにご判断いただき、そして、投票所に足を運んでいただきたい。

 しばしの間、この場では皆さまにお話をさせていただくことができませんが、どこかで見かけることがありましたら是非一声かけていただけると幸いです。
 全力で。行ってきます。
 まだ小雪がちらつく日もあるようですが、明日から新年度。
 それぞれの春が確かに始まるはずです。
 

 
 
 

三度

2011年03月30日

 38歳になりました。
 今まで生きてきて、これほど誕生日らしくない誕生日もない。
 38年前、どのような思いで、どんな苦労をして母が私を産んでくれたのか詳しく聞いたことはない。
 が、出産費用を父親に預けたら、いつの間にかそれが「消えていた」と随分前に話していた。
 そういう父であった。
 あれやこれや、すったもんだ、七転八倒しながら、母は私と弟を女手一つで育ててくれた。
 必要に迫られて、かどうかは解らないが、とにかく気が強い。ドラ息子二人を育てるために相当気を張ってきたことは確かだろう。

 その母にこれまで3度、頭を下げたことがある。
 1度目は、高校3年のとき。
 どうしても大学に行きたくなった。
 当時、我が家は生活保護受給世帯であった。そこの長男が大学に行くというのは、憲法が保障する「最低水準の生活」を超えることになり、すなわち、生活保護対象から外れるということだった。
 つまり、生活は劇的に苦しくなる。
 そのことを承知で、母に「大学に行かせてくれ」と拝み倒した。
 飯だけは食わせる、それ以外、学費も含めて全て自分で賄うこと、という条件でそれは許可された。
 2度目は、大学3年のとき。
 教育学部を出て、教師になるはずが、どうしても教師になることへの抵抗感があった。
 自分のような社会も知らない未熟者が、子どもの人生と未来に関わることへの恐ろしさ、と言い換えてもいいかもしれない。
 で、「法律も経済も政治学もまともに学んでないが、行政に身を置きたい。ただし、一発合格は望めない。何年でもトライしてみるつもりだ。その間、バイトして生活費は入れる。頼む。」ということになった。
 これまた、母は「やりたいならやればいい。」と、言葉とは裏腹に不安いっぱいな顔をしてそう言ってくれた。
 そして3度目。
 「県庁を辞めて、政治の道に行きたい。」
 母は泣いた。
 苦労して育てた息子が、やっと一人前になり、安定した職業に就いた。それを捨てると言う。
 3日3晩、説得を続けた最後に、
 「おまえがそこまで言うなら、後は何も言わない」と母から言われた。
 退職して3カ月。
 何度誘っても、水を向けても、いろいろな理由をつけて私の集会に一度も来なかった母が、数日前、初めて
集会にきてくれた。
 壇上から、母の顔を見ていると、こちらが青ざめてしまうぐらい、母が緊張していた。
 今の私を、誰よりも反対し、誰よりも心配しているのだと思う。 

 38年前。
 どんな思いで私を産んでくれたかは解らないが、今、どんな思いでいるかはぼんやりわかる。
 産んでくれてありがとう。
 貴女が産んだ息子は相変わらず迷惑をかけっぱなしですが、頑固なところだけは似てしまったのだと、諦めて付き合ってください。
 IT弱者の貴女がこの文章を見ることはないでしょう。だが、これでも毎年誕生日には感謝をしているのです。

 今年も、ありがとう。

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在3期目。
令和3年2月
秋田県議会議員を辞職し、秋田市長選挙に挑戦。
令和5年4月
政治家として再始動を決意。
現在
秋田市横森在住。

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