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東北復興

2011年06月23日

 今日は私が所属する産業労働委員会が開かれました。
 この6月定例会では、秋田の防災対策に関する経費や秋田の経済復興、東北全体の復興支援に関する経費が、様々な分野において計上されています。

 補正予算全体を見たとき、私としては気になる点、疑問に感じる点がいくつかあります。
 それはおそらく予算要求をした各部局では答えられない問題、もっと言えば、佐竹知事のトップとしての判断を伴うものですので、、総括審査において直接、佐竹知事に問いただしたいと思っていますが、産業労働委員会においても1つ、具体的な事例を挙げて、提案をさせていただきました。

 それは被災企業への支援です。
 被災地で工場などがつぶれ、操業停止・廃業に追い込まれた企業は数知れません。
 そのときに、県民の方なら誰しも思い浮かぶのが、
 「土地だばなんぼでも秋田さある、空いてる工場もなんぼでもある、秋田で会社立て直してやってければいいねが。それで秋田も活性化するべ、もしそのまま秋田に残ってければ人口も増えるべさ。役所でもそういうごど思い切ってPRしていがねばダメだ」
 ということです。

 私もまさしくそう思います。
 今回、そうした被災企業を秋田に迎え入れるための施策・予算が計上されました。
 「秋田の空き工場に入ってくれたら、賃料の20%を県庁が助成します。その他、機械の購入など諸経費も20%助成します。」という内容でした。

 皆さま、いかがでしょうか?
 被災企業は、様々な債務を抱え、仮に再建するとしても、また新たな債務を抱える、といったような二重ローンの問題なども言われています。(政府で一定の対応策は決定済みですが)
 そうした中で、わざわざ秋田にまで来て再建しようという企業があるなら、私はせめて1年あるいは2年は賃料ぐらいは県が全額助成すべきだと思います。
 その代わり、その工場で1人でも2人でも秋田の人を雇用してもらえれば、秋田の雇用対策にもなり、雇用された方にとっては技術習得の場にもなるかもしれません。
 山ほどある空いてる工場、使われていない、借り手がつかない工場に入ってもらって、そこをたかが「20%オフ」というのでは、ちょっとやり方が「セコイ」のではないかと思うのです。

 タダでいいから来てくれ、という東北復興への秋田の姿勢、あるいは、そうやって来てもらうことが秋田のためにもなる、という大きなWIN−WINの関係を創ることが大事なのではないでしょうか。

 本県の財源にも限りはあります。なんでもやればいい、とは言いませんが、今こそ、秋田が東北復興のリーダーになる、という意気込みを佐竹知事が本気で持っておられるなら、「20%オフ」はいささかセコイ。
もう少し、トップとしてのパフォーマンスがあっても良いのではないでしょうか。

 明日は、委員会二日目。実りある議論・提言になるように頑張ります。

 余談ですが、昨日のブログの内容について、いくつかお問い合わせをいただきました。
 各種報道が既にされていますが、最も正確に(臨場感も含めて?)報道されているのがありましたので、そのURLを貼り付けました。おそらく今日・明日ぐらいはまだ観れますのではないかと思いますので、ご覧いただければと思います。各議員の発言もよく聞くと聞こえます。

 http://www.akita-abs.co.jp/news/nnn/news8611408.html

パフォーマンス

2011年06月22日

 今日は県民の皆さま、有権者の皆さまにお詫びをしなければなりません。
 本日、議会運営委員会が開催され、「県議会の年2回制」の実施が決まりました。

 民主党会派としては、最大限の努力をしましたが、未だ、、年2回制にするメリット・デメリットの判断は十分ではなく、県民の皆さまからの「年2回制って何なの?」という自然な問いにさえ満足に応えられていないままに実施が決定したことは大変残念であり、そのことに責任も感じます。
 ただ、何もかもが実現しなかったわけではなく、実現したこともあります。
 「議員賛否の公開」、「議員間討議の実施」などは、当会派から提案をし、導入が決定されました。
 地道ではありますが、自画自賛ではなく、事実、当会派からの提案がなければ、こうしたことは実現しなかったと思いますし、これらは確かに議会の活性化や充実につながるものです。

 しかし。
 「議会は議員のものではなく、県民の皆さまのもの。」
 私が議員になってみると、このことを忘れ、独りよがりで自己満足な、まさに「議員本位」な論理に陥っている議員のなんと多いことか。

 今日の議会運営委員会でも激しいやり取りがありました。
 私から、「未だ議論は十分でなく、二回制を導入するとしても、導入後にその効果・成果の検証が必要だ。検証に当たっては、県民の皆さまの意見を広く聞くべきだ」といった意見ペーパーを出させていただいたところ、某自民党ベテラン議員から「そうしたパフォーマンスには付き合っていられない。いい加減にしろ。」といった怒声が飛びました。
 それに続き、他の議員から「わざわざペーパーを出すまでもない。この意見ペーパーを回収しろ」という声まで上がりました。どうやら、委員会の場において、意見ペーパーを出すというやり方そのものが、その内容以前にお気に召さなかったようです。とはいえ、内容としてはごく当たり前のことを書いているのですが。
 すんでのところで、私の意見ペーパーの回収はまぬがれましたが、こうした意見や提案を封じ込めるような空気こそが、今の県議会の「なれあい」や「数の論理」の象徴ではないかと思います。
 どうか、有権者の皆さまお一人おひとりのお力をお貸しください。まだまだ閉鎖的で「議員目線」の県議会を変革していかなければなりません。
 年2回制の導入が、単なるパフォーマンスにならないよう、これから、有権者の皆さまから厳しくチェックしていただきたいと思います。

選挙ばりでねぐ

2011年06月21日

 一般質問二日目。
 昨日から合計6人の方が登壇し、質問をしました。
 防災計画の見直しへの質問、知事の公務復帰を祝う言葉が続いている中、お一人だけ、「今回の震災発生に当たって知事の動きが遅かったのではないか」、「知事入院後の、県当局の病状説明は適切さを欠いたのではないか」といった質問をされた方がいらっしゃいました。

 私は、震災発生から100日を過ぎたこの時点において、秋田県が何をし、何ができたのか、何ができなかったのか、あるいは佐竹知事の判断などについて、一定の総括・検証をすべきタイミングであると考えています。
 その意味で、今日のその質問は大変重要な視点だと感じました。
 明日で一般質問は最終日、7人目の登壇となります。
 また興味深い質問などがなされることを期待しています。

 さて、話は変わり。
 昨日書いた「議員力検定」について引き続き。
 数日前、ある有権者の方がこんなことをおっしゃいました。
 「議員も、法律とか地方自治とか、最低限の知識ねえばダメなもんでねーが、ただ選挙ばりでねぐ、なんかそういう試験でもあればいいんでねが。」
 私はそれが憲法違反になる可能性があることをお話した上で、「立候補制限とかは無理でも、たとえば、議員にも成果主義、能力評価みたいなものを導入したほうがよいと思っている。有権者の方々から通信簿をつけてもらって、それが議員報酬に反映されるような、そういう仕組みは可能だと思う。他の議員の反対は多いでしょうが(笑)」というお話をさせていただいた。

 そういう話の直後に、この「議員力検定」を見つけた私は小躍りして、同僚議員をはじめあちこちに触れ回ったところ、早速、市議会議員の方、某国会議員の秘書らも巻き込んで、総力挙げて「議員力検定」HPから、練習問題にチャレンジが始まりました。

 結果についてはここでは述べませんが、「1級」の道のりは険しい、とだけ現時点で御報告させていただきます。
 なお、この議員力検定、議員はもちろんのこと、有権者の方が受ける検定問題もあります。
 是非、皆さまもこの議員力検定HPをご覧いただき、お近くに政治家がいらっしゃいましたら、受験をお勧めしてみてください。

 とはいえ、この議員力検定を受けるための勉強よりも、目下、明後日から始まる常任委員会の膨大な資料に目を通し、チェックをするという仕事が目の前にぶら下がっております。
 自らの所属する委員会だけではなく全委員会の資料に目を通すことで、県政全体の中の「過不足」が見えてきます。
 深夜12時を過ぎてしまいましたが、これからその作業にとりかかります。
 眠気に耐えてこその議員力。
 
 

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在3期目。
令和3年2月
秋田県議会議員を辞職し、秋田市長選挙に挑戦。
令和5年4月
政治家として再始動を決意。
現在
秋田市横森在住。

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