佐竹知事は、昨日の定例記者会見で、今年を表す一文字を「災」と書き表した。
東日本大震災をはじめ、世界的にも様々な自然災害が頻発し、秋田でも豪雪被害にも見舞われるなど、災害対応に追われた1年、であったと。
また、ご自身が脳出血で長期入院生活となったことも、「災い」と評された。
確かに。
震災も、天災も、病気も「災い」だ。
しかし、災いが多くあった年を、ただ「災い」と表すことは、私は非常に残念だと思う。
災いの中に何を見出したのか、何をつかもうとしたのか、県政のリーダーとして、「そこ」を表していただきたかったと思う。
じゃあ、沼谷、そういうおまえは一体、なんと表すのか?
と問われるかもしれない。
私なら・・・・
「支」
だろうか。
被災地の復興というものに、どう「支援」していくのか、が問われた、問われ続けた1年だったと思うし、それはこれからも続くだろう。
また、秋田県自身も、「支え合う」ということについて改めて見つめ直す年となった。
国政を見れば、内閣の交代などがあったが、常に報道等で注目されつづけてきたのが、乱高下する「支持率」だった。国民の皆様の心がどこにあるか、そのことを考えさせられる1年ともなった。
消費税増税も議論されているが、これもまさに、社会保障も含めた世代間の「支え合い」をどう作るか、ということだろうと思う。
諸外国を見れば、これまで独裁的な体制によって「支えられてきた」政権が次々と倒れ、反格差という考え方を「支持」した同時多発的なデモが世界各地で起きた。
個人的なことで言えば、4月の選挙において、県民の皆様から「ご支持」をいただき、この仕事を与えていただき、今年1年、様々な方々に「支えられ」ながら走ってこれた。
また、佐竹知事が、ご自身で「災い」と評された脳出血についても、私は、記者会見中、職員に「支えられながら」退場する知事の姿が大変印象に残った。
その知事は、今年1年の県政運営について、知事は「70点」と評されたようだ。
これについて、あれこれ書くことは控えるが、率直に言って、70点はいささか高すぎるのではないか。
ご自身への支持率が果たして70%より上か下か、最近の世論調査がないので不明だが、来年は佐竹県政の成果を求められる年、是非、謙虚にひたむきに頑張っていただきたい。