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教育改革。

2012年01月31日

 解散総選挙を睨んでか、新党結成などに関する話題が連日報道されている。
 石原新党、であるとか、大阪維新の会、であるとか。

 そうした中、地域政党「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長は31日、国政進出を目指す同会の次期衆院選などに向けた政権公約について、教育改革を柱の一つに掲げる考えを示したようだ。

 私は、これには大変驚いたし、素直に評価したい。
 教育は、次の世代、次の日本のためであって、今の日本、今の現役世代のためではない。

 私自身、政治の片隅に身を置くようになってからつくづく感じるが、政治に影響力を持っているのは、やはり中高年層である。
 若い世代、そして、選挙権すらない世代のことは、言葉では「次の世代のために」とは言ってみても、所詮、政治行動としては具現化されないことも多い。
 そうした意味で、選挙の柱としては成り立ちづらい、「教育改革」を取り上げたことは、選挙戦略を超えた「想い」を感じる。だから、評価したい。

 振り返れば、我が秋田県も、学力の高さはブランドとして定着した感がある。
 その評価を得るために、教育現場で様々な努力、改善が積み重ねられてきた。
 寺田前知事は、教育に対して、相当な思い入れを持ってやっておられたし、私も職員であった当時、「秋田の将来のあるべき姿」について様々な検討を行い、寺田前知事にその報告をした際、「まるで発想が違う。秋田は、教育立県を目指すのだ、教育による個々の自立こそが秋田の未来を拓くのだ。」と言われ、作成したレポートを突き返された覚えがある。
 それほどに教育にはこだわった方であった。だから、国際教養大学も誕生した。
 そうした学力の高さは、もちろん教育現場の努力もあったわけだが、こうした知事のリーダーシップ、方向づけも大きな原動力となったことは間違いない。

 おかげで、秋田の学力の確かさは証明された。
 しかし、佐竹県政になり、この「教育」に対する想いはあまり定かではないように感じられる。
 教育に対する、次の世代というものに対する想い、とでも言えばいいのか。
 率直に言って、前知事がやってきたことの遺産で繋いでいるようにも感じる。
 教育について語る佐竹知事を私はあまり知らない。秋田のリーダーとして、次世代に向けて、もう少し語っていただいてもいいのかな、とも思う。

 私は、秋田の学力の高さが確立された、とは言え、その座に安穏とはしていられないと思う。もちろん、それを維持するだけでも大変なことではあるが、さらなる高みを目指して、秋田の教育にもまた改革が必要であると感じている。遺産を食い繋いでいるだけでは秋田の教育に未来はない。
 新しいチャレンジが必要だ。
 例えば、「学力」以上に、今の複雑怪奇な世の中を生き抜いていく「生きる力」を高めることがより一層重要であると思っている。

 今、全国の自治体、教育現場で、このことへの取組が進んでいる。
 教育改革は大阪の専売特許ではないし、秋田に不要なものでもない。
 2月議会では、私が考える、教育改革、「生きる力」の涵養について取り上げ、佐竹知事と議論したいと思っている。

 政治家の、政治家としての寿命の平均が何年なのか私は知らない。
 数十年政治家をやる人も、二世三世にバトンを渡していく人も、10年で身を退く人もいるだろう。
 しかし、おしなべて、数十年という時間は与えられていない。政治家の寿命は限られている。
 であればこそ、次の世代にバトンを渡す、そのことが、今を生きる政治家の最大の仕事であることだけは間違いがない。
 その1つの形が教育だと思っている。

 余談だが、先日の「イケメンライン」のブログを読んだ方から、「同じ3セク鉄道である由利高原鉄道のほうをイケメンラインと名付けて、美人ラインと、イケメンラインで、両方セットで売りだしたらどうか」とのご提案をいただいた。
 拙いブログにこうした反応があるのは本当にありがたいです。

あきたイケメンライン。

2012年01月29日

 私は男性である。
 38年男をやってきて、これからも男以外をやる予定がない。
 男という生き物についてさえ先輩諸氏に比べまだまだ解らぬこと、至らぬことだらけであるのに、ましてや、女性の身になってモノを考える、などというのは一種の離れ業に近い芸当である。
 心のつくりから、身体のつくり、何から何まで違うのであり、「女性の身になって」考える努力や、考えたつもりになることはできても、本当の意味で女性の「感覚」を共有することは非常に難しいと私は思っている。
 誤解を恐れずに言えば、世の中に流布している「女性の目線で」なる多くの物事には、オトコがオンナになったつもりで考え出したような、「なんちゃって女性目線」がかなり含まれているように感じる。

 偉そうなことを言っているが、つまり、私自身も「男」である限り、そうした「なんちゃって」的視点・目線に知らず知らずに捉われているだろうと感じている。
 女性のことは女性に決めていただいたほうがいいし、そういう場や環境、機会を整えることが、とりわけ男性中心の社会を作り上げてきた男達の「努力」であり、決して女性の目線に立って物事を考えたり決めたりすることではないのだろう、というのが私の漠然とした感覚である。

 そんな、「なんちゃって」な私であっても、目に引っかかった文字があった。
 この仕事に就いてから、以前よりさらにいろいろな資料や活字に目を通さなくてはいけなくなったが、逆にそのことにかけられる時間は少なくなった。
 そのせいで、新聞なども右から左、上から下に、とにかく目を走らせていくのだが、不思議と、自分の感覚・感性に違和感を覚えるようなものは、目がちゃんと「引っかかって」くれる。

  あきた美人ライン。

  新しい内陸縦貫鉄道の愛称だと、就任したばかりの新社長が発表されていた。正確には「あきた」と「美人」の間には真っ赤なハートマークが入るようだ。
  「あきた美人ライン」よろしくネ という記事の見出しまで堂々と紙面の一面を飾った。

  率直に言って、一瞬、眩暈にも似た感覚に襲われた。
  品性も知性も感じられない。
  およそ考え付く限りにおいて最もオトコ目線の愛称だ。
  いったいなにがどう、美人ラインなのか、秋田美人なのか、不可解すぎて理解に苦しむ。

  理解の一助になれば、と思い、内陸線のHPを拝見したが、これがまた驚く。
   「日本有数の豪雪地帯を毎日走り続ける1両編成の気動車。オトコの世界を24年間走り続けています。今回「あきた美人ライン」と名前をつけたオンナの鉄道に生まれ変わります。」との説明が。

  なんと、オトコ目線で、内陸線を性転換させてしまったというのだから空いた口がふさがらない。
  前にも別の話題の時に書いたが、「秋田美人」は製品でも商品でもない。
  これを秋田の「売り」の全面に出そうというなら、それを考え出した方々に私は問いたい。
  製造も、品質管理もできない、食べてもらうことも、触れてもらうこともできないものを、あなたたちはどうやって「売ろう」とするのか、と。
  当たり前だが、女性はモノではないのであり、まさか、「秋田に来れば、食べたり触れたりできます」なんて言うつもりではあるまい。

  内陸線も、そもそもは地域の「足」として必要不可欠だ、だから赤字であっても行政が支援するのだ、というロジックだったのに、その基本線、レールを踏み外し、観光だ、イメチェンだと言って、あげく「秋田美人」などと究極の便乗商法に打って出たならば、赤字を補てんしてまで維持する理由はどこにあるのか。

 勝手に性転換などさせずに、どうせ「秋田美人」に便乗するなら、「秋田イケメンライン」とでもして、女性だけじゃなく男だってイイんだぞ!とアピールするほうがよほど健康的だ。

 秋田の男たちは、自分たちを売り物にする気があるだろうか?
 県外から来た方に、「イケメンラインというから乗ってみたけど、イケメンなんてどこにも乗ってないじゃない」と言われてもにっこり笑顔でおもてなしできるだろうか?
 県内のご婦人がたに、もし「内陸線って赤字なんでしょ?イケメンライン、なんて名前つけるなら、ホントにちゃんとしたイケメンでも雇って車掌でもやらせなきゃダメよ」と批評されたときに、「そのとおりですね、すいません」と謝れるだろうか?

 それができないなら、こんな名前をつけるのはやめたほうがよろしい。
 ここに書いたことと同じような声、状態に間違いなく秋田の女性たちが曝されることになるのだ。
 女性の立場に立つことができなくても、わが身に置き換えることぐらいは誰でもできるだろう。
 私はイケメンラインなどと名前がついた電車に、通勤や通学で乗りたいとは思わない。乗り合わせた観光客に何を思われるか、何を言われるかわかったもんではないからだ。
 勝手に秋田美人を売り物にした挙げ句に、赤字の解消も、観光客の勝手な期待も、オジサマたちの好奇の視線も、全て秋田の女性に受け止めさせようというのか。
 断言するが、これは、税金を使った数十万人の秋田の女性に対する大いなるセクハラである。

 よろしくネ、などと性転換して媚びている場合ではない。

 もし、私の感覚が、神経質すぎるなら、女性でさえもそこまで気にしていない、ということならば、是非、メールでも、電話でも、ファックスでも結構です、私の感覚を正してください。
 何度も言いますが、私も所詮「なんちゃって」。
 逆の立場だったら、と想像するぐらいの脳味噌を持ち合わせているだけですから。
 

風力。

2012年01月27日

 最近、「風力」をはじめエネルギーに関する県内ニュースが多い。

 ということで、現在の県の風力発電に関する支援、政策などを概括的にご報告したいと思う。
 自然エネルギー、再生エネルギーは、本県の「可能性」であることに異論を唱える人はおそらくいないであろうし、実際にそれらに取り組んでおられる方はもちろん、県民の皆さまも関心の高い分野であろうと思うからである。
 とはいえ、細かい数字などは私の頭に入っていない部分もあるため、多少誤りなどあるかもしれないが、その点についてはなにとぞご了承いただきたい。

 まず、風力発電について。
 よく海辺でみかけるあの風車は、1基2000kw〜3000kw程度の発電能力がある。
 1基の値段はだいたい6億円だとか。

 今、本県内で風力発電に参入しようとする者は、まず、東北電力の抽選に見事当選する必要がある。
 倍率約10倍。
 その抽選に当選しなければ、いくら風力発電を設置しても、そこで得た「電気」を東北電力に売ることができない。東北電力の送電線に繋ぐ権利がないからだ。
 ということで、意欲や資本の有無にかかわらず、この抽選という高いハードルをクリアする必要があった。
 いつ当選するか、今年か来年か、はたまた数年後か、では、正直、企業としては参入計画の見通しを立てづらい。

 これが今年から少し変わる。
 東北電力が今年から設定する「自治体枠」だ。
 秋田県では、2万8千kw分の電力を、県が発電事業者を決定していいということになる。
 風車でいえば、10数本分の電力ということになる。

 秋田県の発電可能量、あるいは東北電力全体の電力需要などからすれば、微々たる量ではあるが、これは新規参入しようとする者からすれば、「抽選」に比べはるかに「読める」。

 さらに、秋田県では、秋田市から潟上、男鹿市に至る県有地を県内事業者に貸し出すことを決めた。
 また、風車は一基6億とさきほど書いたが、当然、6億をキャッシュで用意できる県内事業者などそうそういるわけもなく、たいていは、金融機関から資金を借り入れて建設することになる。
 県では、この借金の利子に対する補助、つまり利子補給をすることも決めた。この原資は、国が地方の再生可能エネルギー導入を推進するために補正予算で用意したお金、そのうち85億円が秋田県に交付されるのだが、その中から出される予定だ。

 また、風車設置に向けて、適地調査、つまり風況調査をしようとする場合にはその調査の経費も一部助成をする。

 以上が、現時点で私が今知っている、県の風力発電政策だ。
 つまり、上記のメニューをフル活用すれば、県から土地を借り、金融機関からお金をかり、その利子分は県が負担してくれて、抽選なく発電事業に参入でき、作った電気は、国に固定価格買取制度によって、決まった金額で全量を必ず東北電力が買ってくれる、ということになる。

 今、政治が進まない、決められない、とのご批判も多々いただく中ではあるが、こうした固定価格買取制度や、85億円にものぼる国からの予算措置など、秋田にとってプラスになる政策・制度も実は着々と進められている。
 これに「県有地の貸出」といった県独自の政策をプラスすることで、上記に記載したとおり、事業者にとってはかなりの部分、リスクが軽減され、事業としての採算性や見通しが立てられる状況となってきた。

 この点については、どうか、現在の政府与党の取組も評価をいただければ幸いである。

 そしてまた、私としては、こうした大きな事業が、大きなお金が動くときこそ、「透明性」や「公平性」の確保が最重要だと考えている。
 秋田市の新庁舎建設とはケタが違う話かもしれないが、県有地であっても当然、県民の皆さまの財産であり、所有物なわけだから、それを貸し出すということについては、その結果だけではなく経過も含めて県民の皆さまに情報を公開していくべきと思っている。
 今はまだ事業者の応募といった段階にあるが、今後、私のほうからもこの場などで、随時、県民の皆さまにご報告していくつもりだ。

 行政の情報公開は「結果」を公開する時代から、「経過」を公開する時代に変わったと私は思っている。
 経過を公開し、その過程において県民の皆さまからご意見をいただくことこそが重要だ。

 そのことは2月20日から始まる2月議会においても、提案させていただこうと思っている。
 経過が見える、過程に県民の意思がより反映できる、そんなふうになれば、きっと、議員の仕事や役割も変わる。

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在2期目。
現在
秋田市横森在住。

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