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ベンジャミン。

2012年01月25日

 遅ればせながら、一本の映画を観た。自宅で。

 「ベンジャミン・バトン」

 ブラッド・ピット主演の映画だ。
 観よう、観ようとして、なぜか今まで観ていなかった。
 映画を観る時間はすっかり減ってしまったが、それでもなんとか月に数本は観ている。

 今更、この映画の内容を紹介するまでもないのだが、簡単に言えば、「老人として生まれ、赤子として死ぬ」男の物語だ。
 そこには何ら医学的な説明もなければ、解明もない。
 あるのは、成長とともにむしろどんどんと肉体的に若返ってしまう男の、残酷で切ない人生の描写だった。

 一見して、彼はまるで周囲のあらゆる人と違う「生」を生きているように見える。
 遡ることなどできるはずのない時の河を、本人の意思とは無関係に遡らされているように見える。
 死から生へと向かっているようにさえ見える。

 が、実はそうではない。
 彼もまたやはりちゃんと「死」に向かっている。
 若返っていく姿に騙されてしまうが、彼はちゃんと老いている。「老い方」が人と違うだけだ。
 その違いゆえに、彼は「老い」を誰とも共有できずに、独りで向き合わねばならない。

 特殊メイクや、恋愛的要素や、SF的設定や、主演の憎たらしいほど甘いマスクなどに脚色こそされているが、この映画の本質は、「独りで老いていくこと」の孤独、切なさ、残酷さそのものだと思う。

 主人公の男が、赤子の姿で老衰によって静かに目を閉じたとき、私はなんだか安堵した。
 長い長い苦しみや孤独からようやく解放されたような、そんな感覚に私自身が襲われたからだ。

 39463人。
 今、秋田県には独り暮らしの高齢者、つまり高齢者の独居世帯がこれだけある。
 5年前に比べ、約6000人増えた。10年前からは1万3千人の増。
 さらに、秋田は、持ち家率が約8割、一戸建て率も全国一だ。

 ここから先は類推するしかないが、約4万人の独居高齢者のうち、相当数の方が、資産価値を失って、売ることも貸すこともできない、修繕もままならないような一戸建て持ち家で「独りで」お住まいになっているということだ。
 恐らくは、10年あるいは20年前には、夫か妻がいて、あるいは子供がいて、そこに「家族の肖像」があったその家で、今は独り、語るべき相手も言葉もないそこで、独りの夜を越えておられる。

 感傷的すぎるだろうか。
 悲観的すぎるだろうか。

 もし、そうであるならそのほうがありがたい。
 だが、残念ながら私たちが直面している現実は、私の感傷の域などとっくに超えているのではないか。

 ベンジャミン・バトンが描いた主人公はフィクションであっても、主人公の抱いた「孤独」はノンフィクションだ。
 あらゆるところに「孤独」は潜んでいるが、これほど堂々と「孤独」が幅を利かせている状態を放置しておくわけにはいかないのではないか。

 4万人の高齢者単独世帯。
 首都圏などとは違った解決策が必要になるはずだ。
 それもまた秋田の「未来づくり」だと私は思っている。
 いいことを言うことだけが行政ではない。10カ条はスローガンであって政策ではない。スローガンだけで高齢者の孤独は消えないし、突然にはつらつともしない。
 政策を語るべき時だ。

議員報酬再び。

2012年01月23日

 今日、県政協議会や会派代表者会議が開かれました。
 その中で、県民の皆様にご報告させていただくべきことを1つ、2つ、この場で。

 1つは、宮城県議会からの「がれきの受け入れ要請」について、です。
 少し前の新聞報道をお読みになり「受け入れ要請」というふうに読まれた方も多かったと思いますし、私もそう受け取っていましたが、実際には、直接的な受け入れ要請というものではなく、
「がれき処理の推進について、一緒に国に働きかけてもらいたい」というような内容でした。

 秋田県議会としては、12月議会において、岩手県北部からのがれき受け入れを進める「決議」を行いましたし、今、県や市町村が受け入れに向けて、様々な準備や住民等への説明会などを開催しているところです。
 こうしたことを1つ1つクリアして、岩手県からのがれき受け入れは進んでいくものと思いますが、宮城県とはまだそうした「情報」や「条件」などについて一切の協議などが行われていないため、現時点で、「受け入れ」を決めるといったことはありません。

 もし、最近の報道で、不安をお感じになられた県民の方がいらっしゃったとすれば、「宮城県との協議はまだ始まってもいないので、今すぐ、受け入れというような話にはなりません」というふうにご報告させていただきたいと思います。

 もう1つは、福島県内で使用されていた汚染採石の問題。
 これは、現時点では、県内の事業者等に聞き取り確認をしたところ、福島からの資材の流入などはないため、汚染採石は秋田県内では流通、使用はされていないということでした。
 私からは、今後も定期的に確認をしていってほしいとの要請を県に行いました。

 もう1つ、会派代表者会議において、自民党の大関議員より「これまで議員報酬は、特例的なカット(現在は5%カット)を続けてきたが、そろそろそうしたやり方ではなく、本来的に議員報酬がいくらがいいのか、ということを議論、決定しなくてはいけないのではないか。」との提案がありました。
 これは、大里議長も議長に就任された際に、そうした意向を示されておりましたし、私自身も、大いに賛成するものです。
 私からは、「議員報酬がいくらがいいか、という議論だけではなく、議員の仕事、政務調査費、そして議員にかかっている間接経費である議会費全体の縮減など、全体の議論も一体で行うべきではないか。そのことを県民の皆様との対話なども行いながら議論していく必要があるのではないか。」との意見を述べさせていただきました。
 どういう手法、期間、体制で「議員報酬のそもそも」を議論していくか、まだ決まってはいませんが、このことについても近々動き出すことになるのではないかと思います。

 さて、明日から通常国会が開会。
 国政も県政も、立ち止まっているヒマはありません。
 

68位。

2012年01月20日

 昨日の地元新聞紙に小さく「議会改革11年ランキング 宮城トップ 秋田は68位」との記事が載った。
 いかにも読み飛ばされてもやむなし、といった位置に置かれていた記事なので、ご覧になった方は少ないかもしれない。

 この記事について、議会改革を選挙公約に掲げた私としてはいささか補足をさせていただこうと思う。
 このランキングをつけたのは、早稲田大学マニフェスト研究所という所で、前三重県知事の北川さんが所長をしておられる。
 北川さんは、私も所属しているマニフェスト推進議員連盟などの代表も務めておられる方で、今や「悪名高き」(高くしてしまったのは我が民主党であるのだが・・)「マニフェスト」の産みの親と言っても過言ではない。

 で、この研究所で全国の都道府県、市町村議会に同じ項目でアンケート調査を実施した。
 1356の議会から回答があり、その中でトップに輝いたのが宮城県議会であり、秋田は68位だった、ということである。

 1356議会中の68番目であるのだから、実はそれほど悪くはない。
 都道府県だけで抽出してみても、47都道府県のうち20番よりは上に入っている。

 評点項目の中には、「議員の賛否を公開しているか」という項目もあるので、僭越ながら、去年、我が民主党会派からの提案で、議員の賛否公開が実現したことも、多少はこのランキング結果に影響したはず、である。

 しかし、まだまだ上位の議会とは取組に開きがある点もある。
 この点についても、私としては十分認識し、今後の議会改革に繋げていかなくてはならないと思っているところだ。

 最も弱いのが、「住民参加」の点。
 つまり、議会報告会など、議会が自ら住民に向き合い、説明や対話などをしているか、という点。
 私は正直、これをやらない限りは、「県議会議員不要論」が増すばかりで、本県議会においても一刻も早く導入すべきだと思うのだが、昨年提案した時点では見送られてしまったため、これは今年も諦めずに提案していこうと思っている。

 議会改革に終わりはない。
 まだまだ、やりたいこと、やるべきことがある。
 いずれ、秋田が一位になれるその時まで頑張りたいと思う。
 少子高齢化も自殺率もあれやこれやワーストな秋田県、だが、議会の改革度、先進度は全国1位だ、というぐらいになれば随分カッコいいじゃないかと思うし、そうなったらきっと全国から、視察が押し寄せる。
 言って見れば、県議会の「観光資源化」だ。
 どんどん来てたんせ、見てたんせ。
 そう言える県議会にしたい。

 夢は、それを見る者だけにしか叶えさせてくれない。

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在3期目。
令和3年2月
秋田県議会議員を辞職。
新しいステージへ挑戦。
現在
秋田市横森在住。

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