小さいころは、この時期に生まれたことがイヤで仕方なかった。
学校は春休み中。クラスメイトからお祝いの言葉をもらったためしがない。
社会人になってからは、年度末ゆえに仕事の整理や人事異動、お世話になった方の送別会などでバタバタと過ぎていった。
去年は選挙前でそれどころではなかった。
そんなこんなで39回目の誕生日。
政治の道に入るなら、30代のうちに、と思って辞表を出したときは37歳で、4月1日に選挙戦がスタートしたときには38歳だった。そして今日39歳になった。
30代最後の1年が今日から始まる。
いろいろな人に迷惑をかけ、心配をさせ、自分でも思ってもみないような軌跡を描いた30代だったが、最後の1年はその30代の自分が「ムダではなかった」と思えるよう、自分に対して納得できる1年にしたい。
30代の集大成、そういう1年にしなければ。
年度の切り替えと、年齢が変わるのが一緒のタイミングというのは、心に期したり、目標を定めたりするのに誠に都合がいい。
さて、そろそろ事務所の机の上でも片づけるとしよう。
ささやかな、年度末の儀式。
それにしても牛レバ刺しが食べれなくなるのは至極残念だ・・・・馬にシフトするしかないか。
連日の国会中継、国会にまつわるニュース、なかなか騒がしい。
増税反対、という方も、社会保障の全体像を示せ、という方も、経済成長率が○%になったらという条件をつけろ、という方も与野党問わずいろいろいらっしゃるようだ。
で、これまた、そうした状況を見て、マスコミが、内輪揉めだとか、まとまらない、といった報道をする。
一方で、維新の会が「決められない政治を変えなくてはいけない」と言って2千人の志願兵を集めて意気軒昂となれば、国民の期待も否応なく高まるといった状況。
決められない政治、に国民の皆さまが辟易としている、となれば、異論各論ありといえども、決める政治の転換していかなくてはいけないことは明らか。
消費税の増税も必要、その他の税目の改革も必要なことも明らか。
やらねばならぬことはやらねばならない。
5%増税さえできずに、日本の財政再建はできないし、社会保障の抜本改革もなしえない。
借金を積み上げ、その借金を注ぎ込んで現在の年金制度などを維持してきた自民党が今、政権を担っていれば、あれやこれやの理由をつけて、増税に簡単に背を向けるかもしれないが、そこに背を向けていないだけ、今の野田政権はまともな、常識的感覚を持ち合わせていると私は思う。
さて。
今日は久々に朝の街頭立ち。
ここ数日の荒天と冷え込みに、我ながら「元気よく」とまではいかないが、街頭に立ち、一人ひとりに挨拶と「お願いします」の言葉とともに、ビラ配りをさせていただいた。
「社会保障と税」という文字が大きく書かれたビラだ。
実は受け取ってさえいただけないかと思ったが、それなりに受け取ってはいただけた。
選挙の時もそうだが、「街頭」の反応ほど率直で、身が引き締まるものはない。
来週も立つつもりだ。
議員2年目に間もなく突入するが、1年目と同じ2年目にするつもりはない。
会社だって、組織だって、商売だって、毎年同じことを繰り返していられるものではない。
政治家も「先送り」と同じぐらい「繰り返し」は罪だ。
先送りと繰り返しのツケは、全て若い世代や次の世代に廻ってくる。
それは県政であれ、選挙目当てのバラマキを唐突に始めたりするそのツケは将来に廻る。
政治的マイノリティとなってしまっている「次の世代」のための政治を誰かがやらねばならない。
前置きが長くなりました。
今週日曜日午後2時から、アルヴェ2階で「社会保障と税についての対話集会」を開催します。
介護や年金といった問題はもちろんのこと、雇用対策や子育て支援など若い世代の方々にこそ聴いていただきたい、知っていただきたいことでもあります。
このテーマに関する総理補佐官である寺田学さんが説明、質疑応答を務め、不肖、私が司会を務めます。
批判も意見も賛否も全て正面から受け止めさせていただきますし、時間の制約こそありますが、出来るだけ多くの方にご発言などをいただき、一方的な説明に終わるようなことは決していたしません。
社会保障は国政問題だけではなく、地方の問題でもあります。子育て支援、介護給付、雇用対策などの社会保障サービスは、国からの財源措置によって地方が実施しているものも多くありますので、そうしたことには私がお答えできる範囲でお答えし、その場でお答えできないことは後日改めて直接お答えさせていただきます。
それこそが私たち政治家の「街頭」であり、「場」であります。
どうか、一人でも多くの方々にご参加いただければと思います。
申し込みは不要です。
詳細はこのHPの「新着情報」コーナーにビラを掲載しておりますのでよろしくお願いします。
3月も残すところあと1週間となった。
去年の今頃何をしていただろうか、と思いだそうとしても定かではない。
ただ、選挙を目前にしてやたらと忙しかった記憶だけはある。
一番難儀したのは、「自転車選挙」のやり方だった。自転車でやる、と決めたはいいが、どうやるか、がまるで決まっていなかった。自転車にスピーカーを積んで見たら強度が足りない、とか、スピーカーの重さでハンドルを取られてまっすぐ走れない、とか、そもそも仮にまっすぐ走れても手も振れないじゃないか、とか、深夜まで試行錯誤していた。
そういう試行錯誤をしていれば、目の前のことに追われて、「選挙」という不安から逃れることができた。
それでも選挙戦が始まるまで不安で毎晩眠れず、選挙戦が始まれば今度は神経が高ぶって眠れなかった。身体は連日の自転車走行でひどい痛みだったが。
そんな選挙を終えて、5月1日から任期がスタートしたとき、当然のことながら既に23年度予算は決まってしまっており、私も含め新人議員は23年度予算については「所与」のものだった。
しかし、24年度予算は違う。
私も議員として2年目に入るわけだが、今度は自分で審議したこの24年度予算の執行状況を見ていくことになるわけで、そのぶん、責任も増す。
今週は自分の心と頭を整えて24年度に臨む、その準備の1週間にしたい。
初心に帰る、なんて言うほど初心を忘れたわけでもないし、何かに到達したわけでもないのだが、それでもやはり、1年この仕事をやってくると、なんとなく自分の心身に「澱」のように何かが溜まっているのを感じる。
それがもっと溜まっていくと、やがてそれは「しがらみ」とか「なれあい」とか「惰性」というものになるんではないか、と恐れもしている。
だから、意識して自分を捨てる、自分をリセットする、ということをタイミングを見つけてやらないといけないと思っている。
そのための幾つかの方法、自分に立ち返り、自分をもう一回発進させるための方法を今考えている。
そんな精神状態のせいか・・・髪をバッサリと切った。
こんなに短くしたのはいつ以来かな・・・・
賛否両論、ではあるが、髪は急に戻らない。
「後から見ると小原くんと見分けがつかない」などと、議会最終日の登壇直前に、議場後方から声をかけてくださる先輩議員のその言葉に危うく登壇する気力を失いかけたが、まあ、こんなことも「リセット」の一環。
パッと見、私だと気付かない友人らも多いのですが、どうか街で見かけても無視しないでください・・・
さて。
2月議会が終わった、じゃあ、議会がない間はなにやってんだ?という当然のお問い合わせがあろうかと思う。
まず、大きな流れからご報告すると、次の議会は6月議会ということになる。
4月、5月は定例的な議会はない。
臨時的なもの、緊急的なものがあればその都度議会が招集されるが、何もなければ、議会は開かれない。これがいわゆる「休会」という状態だ。
休会ではあるが、議会内部に設置した様々な委員会は活動を続ける。
たとえば、私が所属している議会運営委員会は休会中の4月10日に開催予定であり、そこで、「議会費全体の見直し」についての議論がスタートを切る。
当然、スタートを切るからにはそのための準備も必要である。
議会費全体の見直し、を言いだしたのは民主党会派であるから、「何をどう見直すべきか」という提案を持って臨まなくてはならない。
そうした提案を検討し、必要な情報収集をするというような時間が一定程度必要になる。
4月、5月はそうした各委員会の活動が議会としての中心的な活動になる。
当然、議員個人として、6月議会で何か提案したい、と思えば、そうしたことのための調査活動などをすることになる。
じゃあ、毎日毎日調査活動なるものをしているのか?という当然の問いが生じる。
これはなかなかうまく説明できないのだが、そこは一種の営業職のようなものなので、東西南北どこへでも行き、誰とでも話す、ということをやっていると、効率的かどうかはさておき、毎日某かの活動やアポイントがある。
このほか、各種行事なども。
スクラップ&ビルド。
この言葉は県庁にだけ当てはまる言葉ではない。
議員もまたスクラップ&ビルド。
やってきたことを敢えて捨てる勇気、身軽になって次に進む力が必要だ。
前へ、前へ。
いってみましょう、2年目へ。