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心のデフレ。

2012年08月24日

 能代山本オープン政治塾「ど本気」。

 こう銘打った勉強会が能代市内で定期的に開催されている。
 主宰するのも政治経験なしの若者、参加するのも若者、である。テーマは多岐にわたるが、「議員定数」といった議会改革に関する問題から、「TPP」といったグローバル経済に関する問題まで、幅広く取り上げられ、グループワークをしながら議論を深めていく。

 私も時間の都合がつく限り、塾生として参加させていただいている。
 先日、6回目を迎えたが、こうした取り組みが継続するだけではなく、他の地域にも広がっていくよう、私自身、微力ながらこの活動を応援したいし、様々な機会に紹介していきたいと思う。
 ご興味を持った方は是非私にご一報をいただければ幸いです。

 さて。
 先日の新聞で、目についた記事。
 「新潟とタイの生産地が、災害時、米を相互供給」とのタイトル。
 日本が被災した場合、米の生産能力が落ちる。そのときに、タイの契約農家があらかじめ生産したササニシキなどを日本に出荷。逆に、タイでは非常食などの加工技術が不足しており、タイが被災した際には日本からパックご飯などを送るという。
 さらに、米製品を共同開発し、欧米に販売することも検討中とのこと。

 なんとも意欲的な取り組みである。
 TPPに関する賛否がいろいろあるが、賛成論者の私が、反対論として一番深刻に受け止めているのは、 「日本はデフレ。デフレ経済の中で、安い農産物などが海外からどんどん入ってくるようになるとますますデフレになる。」という声。
 これを高齢者の方ではなく、むしろ若者が言うことが多い。先般の政治塾でもそういう意見を聴いた。

 私は率直に言って、これを「心のデフレ」だと思っている。
 日本は少子高齢化によって、需要が減っていく。
 このことは避けがたい。今の若者は車も買わない、というが、現役世代や若者が減れば、国全体としての消費力は落ちるし、モノは売れなくなるし、結果、日本というマーケットは縮む。

 やや概念的な話になるが、外から入ってくるものをシャットアウトし、この「縮むマーケット」を相手に、国内生産と国内消費というバイの関係を守ろうとすることで、結果、アジアという「拡大するマーケット」に対してモノを売る、「中で生産して外で売る」ということが置き忘れられているのではないかという懸念を持つのである。

 縮むものを必死に守るより、広がるものに必死に攻めていく、特に若い人にはそのぐらいの気概が欲しい。
 私自身の反省も含めてであるが、我々日本人はもっと世界を知らなくてはならないし、世界の中の相対的な日本、そして秋田、地域という俯瞰した視点を持っていかなくてはならないのだろう。
 これからの日本の若者が、ただ「安全・安心と暮らしと縮むマーケット」を守りたいと思うようなら、日本の未来は暗い。
 挑戦する人間、リスクを取って攻められる人間をどれだけ育成できるか、そのために、どういう教育や政策が必要なのか、改めて考えている。

   

未来の政治家たちへ。

2012年08月21日

 今日、県議会において、初めての「子ども議会」が開催された。

 傍聴席から、その様子を見守った。
傍聴席はパイプ椅子を並べ席を増やしたものの、立ち見が出るほどの満員御礼ぶり。

 いつもは私たちオトナ議員が座っている議場のその席に、子どもたちが座っている。
私の席、「一番」にも小柄な少年が座った。
自分が小学生の頃、あそこに座る機会があったなら、どんな風に感じただろう。
そして、今、その少年は何を感じているだろう。
少年の人生の1ページ、ひと夏の記憶として彼の中に留まっていくのか、いつの間にか忘れ去られてしまうのか。
 

 小学校の頃、小柄だった私は、いつのまにか少年に自分を重ね合わせていた。

 

 本会議の始まりを告げるベル。
いくつかのグループに分かれ、様々な県政課題について、壇上から、真剣な眼差しで演説をする彼らのその眼差しが見据えているのは、「未来」そのもののようにも私には感じた。

 いつもセピア色で、いつも重たい空気の議場。
私は自分が演説するときもそうでないときも、議場に入る時にはなぜかいつも少し憂鬱な気分になるのだが、今日はなんだかとても眩しく見えた。
同じ照明、同じ広さ、同じ演壇のはずなのに。

 彼らがシンプルに、そして、堂々と語った様々なことについて、敢えてここではくどくどと説明はしたくない。

 しかし、20年後、もし、「あの時、登壇したことを今でも覚えてるんだ」と言いながら、本当に議員バッジを付けて登壇する人が現れたなら、どんなに素晴らしいだろうか。
そんなことを想っていたら、なんだかこみ上げるものがあり、自分が当選したときでさえ流れなかった涙が少しだけ出た。

 今日のこの子どもたちが、20年後に自分の意志で何かに踏み出し、何かを決める力を持つときまでに、この秋田を、この日本を、しっかりと繋いで、紡いで、残してあげなくてはいけない。

 20年後に残す「未来」が、どん詰まりの、荒廃したふるさとであっては決してならない。

 そのためには、できることすべて、想定しうることすべてに取り組んで、対処していかなくてはいけない。

 オトナに課せられた責任は重い。

 彼らの20年後、彼らが生きる未来を前にしたとき、陳腐な政局争いや、目先の利害などは消し飛んでしまう。

 今の政治家たちが、未来の政治家に負けない政治をする。
そして、未来の政治家が、やがて今の私の場所に立ったとき、「昔の政治家」となった私が何かの道しるべとなっていられるような、そんな「政治のバトン」を渡していきたい。

 それが私の政治家としての、唯一無二の矜持と言えるものかもしれない。

 次の世代のため、次の日本のために、今を越えていこうと思う。

 心ふるえる時間を子どもたちにもらいました。
本当にありがとう。

 

握手より思想。

2012年08月20日

 残暑、というより、まだまだ酷暑と言ってもいいような天気が続いている。

 しかし、秋田の夏祭りの締めくくりとも言える大曲の花火大会もいよいよ今週末に控え、県内各地、各地域、各町内での夏祭りもそろそろひと段落した感がある。

 私も、いろいろなご案内をいただき、いくつか夏祭りにお邪魔をさせていただいた。

 しかしまあ、驚くほど、夏祭りでは国会議員から県議会議員、市議会議員などいろいろな議員の方々にお会いをする。
さもありなん、議員にとって、夏祭りは普段接する機会があまりない住民の方々に接することのできる貴重な機会だからだ。
昨今、町内会をはじめとした地域の自治組織の高齢化と弱体化が言われて久しいわけだが、こうした夏祭りだけは、老若男女を問わず、普段は地域の行事になど関心を示さないような方々も参加されることも多いので、議員としては、存在や顔をアピールする「絶好の機会」ということになる。

 私もそういう意味も当然にあって夏祭りに参加させていただいているので、それ自体全く否定するものではないのだが、それを自身のHPや、ブログ、ツイッターなどで祭りネタばかり展開されると正直ややガッカリもしたりする。もっと本来的に発信すべき政策や訴えがあるのではないかと思うからだ。

 さて、今日の佐竹知事の記者会見。
「近いうち」に予想される解散総選挙について、知事は「見かけた、とか、握手をした、とか、酒を注いでもらった、とか、そういうことではなく、政治家としての思想信条、信念そういうものをしっかり見て投票・判断してもらいたい。選ぶ側にも責任があり、いずれ選んだ自分の身に返ってくるということを忘れないでもらいたい。」と、有権者である県民の皆さまにお願いをしていた。

 至極、最もなことだと思う。
そうあるべきだと思う。

 地域に根差すべき地方議員を選ぶ選挙とは違い、国会議員を選ぶ以上、「夏祭りに顔を出した」などというの選択理由としては論外であり、まさに、天下国家、日本の将来についての思想信条によって判断をしていただきたいと私も切に願うところだ。

 「増税反対」だけで新しい日本が創れるわけがない。

 あるいは、自民党の候補者が言うような「公共事業をやってまずは景気回復を」という手法も既に破たんをしている。
自民党が言うように200兆円の借金を将来世代に負わせ、今の世代が一時の景気回復で潤うとしよう、そのうえで増税したとき、増税の税収は10兆円そこそこでしかない。
年間10兆円の増収を後回しにして、200兆円の借金を先にしましょう、公共事業で雇用と所得を生みだしましょう、というのは、時代錯誤そのものである。
日本全体で少子高齢化、人口減少が進むことは間違いないのであり、利用者や納税者が減る日本において200兆円のインフラ投資をしたとき、投資している最中は公共事業で今の人間が潤うが、投資が終わったときは、その維持管理や減価償却と戦うのは未来の世代である。

 新たな雇用や所得を生みだす日本の成長分野が、重厚長大なハード部門ではなく、ITやコンテンツ産業などのソフト部門や、ナノテクなどの「小さな技術」、そして医療や介護などの高付加価値なサービス部門にあることは明白であり、道路や橋を造っていれば経済が成長した時代とはまるで違うのである。

 一県民としては、来る解散総選挙の際、是非、各候補者が一堂に会し、まさに今後の日本の進路について、公開討論会を実施してもらいたい。
そういう堂々とした議論を堂々とできない政治家、候補者ならば自ずから選挙結果は見えているし、有権者の方も容易に見透かすであろう。

 立場上、私が主催するわけにはいかないので、どこかの市民団体やNPOなどで是非、この討論会を実施していただけるようなところがあればよいのだが・・・リンカーン・フォーラムという公開討論会を専門に実施するNGOも在るようだし、いろいろやり方はありそうだ。
 

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在3期目。
令和3年2月
秋田県議会議員を辞職。
新しいステージへ挑戦。
現在
秋田市横森在住。

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