3月になった。
来週月曜、火曜と恒例の総括審査が行われる。
今回の総括審査は、佐竹県政1期4年最後の議会ということもあり、とりわけ「総括」という言葉にふさわしい。
私自身も出番があるが、佐竹県政に対する思いを率直に議論させていただきたいと考えている。
政治や政策というものは、つまるところ「予算」に表れるものだと思う。
首長がどんな政策や夢、理想を語ろうとも、それに予算がついてこなければ、それは「空論」であり、逆に、語ってもいないことが予算になっていれば、「見えざる意図」がそこにあるということになる。
予算は出口であり、政策は入口であり、出口から見ることで、その首長が何をやろうとしているのか、何をやらずにいるのか、が見えるということになる。
当然、その予算には「財源」が必要であり、そこにムリやムダがあれば、政策として継続していくことは難しいということにもなる。
今回の総括審査で、私は財政問題について取り上げるつもりだ。
私自身、政策論だけではなく財政論をちゃんと論戦ができる議員になりたいと思ってきた。
どこまでできるかはわからないが、佐竹県政の4年間、そして、再選出馬表明をした佐竹知事がどのような財政運営をし、これからの秋田県財政がどうなるのか、その点を議論を通じて、県民の皆様に少しでも明らかにしたいと思う。
また、除雪対策についても取り上げたい。
この冬の厳しさについては今更くどくど申し上げるまでもない。死亡事故はもちろんのこと、とりわけ秋田市においては、市民生活に大変な混乱や支障が生じている。
佐竹知事も穂積市長も、除雪対策について「抜本的な見直し」や「県・市の連携」といったことをおっしゃっており、計画づくりを進めているが、今の進め方や内容では、本当の県民の安全・安心に繋がるとは思えない。
この除雪対策については厳しい意見をぶつけさせていただきたいと思っている。
そしてまた、この除雪対策にも関連するが、これからの秋田県の大きな課題は、「支えあい」、つまり「共助」の仕組みをどう作るか、だと思っている。
これは限界集落や過疎集落に限った話ではなく、都市部も含めての話であり、アベノミクスによってどんなに立派な道路や橋ができようとも、人と人の間に「心の橋」がかからなければ、町は廃れ、人は離れていく。
公共事業に年間何百億という予算が投じられる陰で、こうした「共助」へのサポートが減っていくという秋田県の予算であってはならないと私は思っている。
繰り返しになるが、予算は首長の意思を表す。
共助に関する佐竹知事の考えを私は聞きたい。
このほかにも、時間が許す限り、ストレートにいろいろなことを議論させていただきたいと思っている。
細かい議論、数字遊びに終わることなく、「野党」を自認してきた民主党として、論点と問題点をしっかり持って総括審査に臨みたい。
3月4日(月)15:30過ぎからの出番となる見込みだ。
県議会のHPでもライブ中継されるので、お時間がある方は是非ご覧をいただければ幸いです。