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県立大学増築を振り返る。

2013年06月29日

 間もなく参院選が始まるのに振り返っている場合じゃなかろう、というお叱りも聞こえてきそうだが、選挙は選挙、全力でやるとして、改めて6月議会で問題となった秋田県立大学の増築問題について、整理したい。

 まず、増築する中身、である。

 これは、民間企業と教員が様々な研究開発などに関して打ち合わせをするようなスペース、学生が就職活動のために面談や相談をするためのスペース、そして、事務局スペースの拡張といったものだ。

 県と大学は、これらを現在の事務局などが入っている既存の「管理棟」を増築し、スペースを作ろうとした。

 個人住宅に例えれば、居間の窓の外側にもう一部屋増築しよう、というようなイメージで捉えていただければ幸いだ。

 そして、この管理棟が「鉄骨造り、三階建て」であったことから、この増築も鉄骨で行うという設計で予算提案がなされた。

 そこに、県議会では「秋田県は県産材の利活用を推進している。木造で作れないかどうかの検討はしたのか。していないならすべきだ。」という意見が大きく出た。

 ここで注意したいのは、「何が何でも木造化しろ」と議会は言ったわけではなく、「検討をしろ。鉄骨と木造で比較検討して、その結果を示せ。」と言った点だ。

 しかし、県側は、6月議会も残すところあとわずか、というタイミングで、1日か2日で、それまでの鉄骨造りを180度転換し、「木造でやる」と言ってしまったのだ。

 そして、建築基準法などの関係上、木造で増築する場合には現在の管理棟に一体的に増築することができず、渡り廊下で繋いで別棟にする必要があることも明らかになった。

 さらには、こうした木造建築とした場合、どの程度の予算になるのか、そのことについても、参考値は示されたものの、積算したものは示されることはなかった。

 こうしたことに、議会のいくつかの会派が反発をし、予算の撤回を求めることになった。今回の県立大学の増築予算は一度取り下げ、再度、しっかりと検討し、9月議会に再提案してくるよう求めたものだった。

 結果、新みらい、社民、民主、いぶき、共産党という5つの会派がこの増築予算に反対した。賛成したのは、自民、県民の声、公明党の3会派だ。

 反対した会派が何より問題にしたのは、予算を提案してくるときに「木造」の予算を検討してこなかったということではない。

 佐竹知事は、議会終了後の記者会見において、「事務的ミス、最初の段階の検討が足りなかった。」と予算要求や予算査定段階の事務的ミスのようのお話をされていたが、そのことよりももっと大きな問題があったこと、そのことを5つの会派が指摘したことを認識していないならば、あまりにも認識不足であるし、認識していてそのように話したのだとすれば、事務方への責任転嫁である。

 つまり、5つの会派が反対したのは、木造の検討をしてなかったことではなく、「満足な積算もせずに、大学の教職員などの利用者の利便性なども考慮せずに、簡単に木造の予算に差し替わったこと」について、そのあまりの稚拙さ、あまりの軽さ、それを問題視したのである。

 いったん上げた予算は、何が何でもひっこめたくない、そういうメンツにこだわり、とにかく木造にする、と言えば議会は予算を認めてくれるだろうという甘えの心理がありありと浮かびあがって私には見えた。

 最大会派である自民党は、こうした手続きを問題視する声も一部にはあったようだが、結局、この予算を成立させた。積算もされていない予算を、予算として成立させることの問題は、県議会と県庁との間の「予算審議」がいったいなんなのか、という根本的な疑念を県民に抱かせる結果となったと思うし、単独過半数を占める自民党はこの結果について重い責任があるとも思う。

 佐竹県政の二期目のスタートが、こうした「予算と呼べないレベルの予算」を成立させることで始まったことは大変残念だし、16名の議員がこの予算に反対した事実を佐竹知事はもっと謙虚に受け止めていただきたいと思う。

 事務的に検討が足りなかったのではなく、まさに、政治判断、トップの判断として、未熟な「木造予算」を無理矢理、再提出してきたことについての「No」だったのだから。

 ちなみに、今回結果として成立した「木造による増築。」

 母屋たる管理棟からは、渡り廊下一本で繋がれ、まさに出島のような2階建て建築物となる。

 その建物には今のところ階段しかなく、障がい者の方のためのスロープも、エレベーターもない。トイレもない。

 こんな公共建築物として基本的な機能も備えていないような建築物を建てるという提案を「未熟な予算」と言わずして何と言おうか。

 ただただ、学生、教職員、民間企業の方々など利用者に対して申し訳なく思う。こういう予算を止め、改めて利用者の声をしっかり聴いて設計しなおしてもらいたい、という真摯な願いが県当局に届かなかったことが残念でならない。

 

 

日本一低い富士山。

2013年06月27日

 世界遺産登録となった富士山。

 日本人としては素直に喜びたい。

 昔は少々山登りもやったものだが(妙に年寄じみた言い方・・・)、今ではすっかりご無沙汰。

 生まれて初めての海外旅行で、リュック1つ背負って、インド・ネパール旅行に出かけたときの動機は、「ガンジス川」と「ヒマラヤ山脈」をこの目で見るというものだったが、その割に未だ富士山には登ったことがないというお恥ずかしい始末。

 ゴミの投棄問題など、富士山は今後、どうやって守るか、ある意味では、人の手から人が守るということになるのだろうとは思うが、まさに世界に誇れる山として、次世代にキレイに渡してあげたいと思う。

 秋田では、今年、白神山地が世界遺産登録20周年を迎える。

 まさに、世界的に貴重なブナ原生林を「守る」という側面と、地域振興のために「活用する」という側面の間で揺れ続けてきた遺産でもある。

 青森・秋田両県にまたがるこの自然遺産について、20年というタイミングにおいて、もう一度見つめなおす良い機会だろうとも思う。

 また、もう1つ、世界遺産登録を目指している、大湯の環状列石(ストーンサークル)をはじめとした縄文遺産は、暫定リストには載ったものの、世界遺産登録までの道のりはそう簡単ではないようにも感じる。

 ハード・ソフト両面からのもう一段強い取組が、県や市、あるいは地元の住民の皆様の間で必要なのかもしれない。

 実は、秋田市には「日本一低い富士山」がある。

 住所としては秋田市東通明田という場所に位置している、標高35メートルの山である。

 日本山岳会から公認されているれっきとした富士山である。

 地元では通称「明田富士」として親しまれてきた。

 6月議会が終わればいよいよ参議院議員選挙。

 日本一高い富士山を訪れる時間はとてもないが、日本一低い富士山ぐらいには久々に登って、秋田市の街並みを見下ろしながら、戦いに向けて心身を整えようか。

 もし、まだ未体験の方がいらっしゃっれば、是非、この「日本一低い富士山」の山頂で静かな時を過ごしてみていただきたい。

総括審査を終えて。

2013年06月25日

 総括審査が終わりました。

 私の総括審査の模様はこちらからご覧いただけます↓↓

http://gikai.pref.akita.lg.jp/repo_movie_soukatu.phtml

 是非、お時間がありましたらご覧いただければ幸いです。

 18分という持ち時間の中で、5つのテーマを取り上げたぶん、1つ1つのテーマに対する掘り下げが足りなかったと反省しています。

 私自身は総括審査に臨むにあたってはほぼ2か月ぐらいをかけて、いろいろな資料を集めたり、現地に足を運んだりして準備をするので、それぞれのテーマで話したいことは山ほど頭の中に残っていましたが、それを言えなかったことも含め、私の技量不足ということかな、と思っています。

 次回は、テーマを絞って臨みたいと思います。

 ただ、人口減少問題については、密度の濃い質疑が佐竹知事とできたのではないかと思います。

 秋田県庁ではこれまで、それぞれの部局が、それぞれ所管する施設やインフラの維持管理や更新を行ってきました。

 男鹿水族館やふるさと村は、観光セクション。

 道路や橋、上下水道は土木セクション。

 県民会館や運動施設は文化・スポーツセクション。

 こうしたことを個別にやってきているため、秋田県全体で施設やインフラなどの「公共インフラ」について、将来的に一体どのぐらいの更新や修繕の費用ががかるのか、といった全体把握ができていませんでした。

 全体把握ができないと、計画の立てようがありません。

 こういうインフラのマネジメントを是非やってもらいたいということを申し上げ、前向きに受け止めてもらえたようなので、実際にそうしたアクションが県庁内で動き出すよう、引き続き確認していきたいと思っています。

 このほか、アベノミクスや成長戦略についても佐竹知事と議論しました。

 安倍政権が中央集権的で、地方に光を当てる政策が今のところ出てきていないということについて、私も佐竹知事も同じ危惧を抱いていることで、短い時間ながら前向きな議論ができたようにも思います。

 そのほか、県立大学の増築予算についても質疑をしましたが、これについては後日改めて詳しく書きたいと思います。

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在2期目。
現在
秋田市横森在住。

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