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開き直り。

2013年09月28日

 今日、新県立美術館が本オープンとなった。今までもオープンしていたわけだが、肝心の「秋田の行事」が今日からお披露目ということで、そのような表現になっている。

 既に吉永小百合さんの登場するCMなどが流れているが、10月1日からはJRが主催する大型観光キャンペーンが始まる。これに間に合わせないわけにいかない、というわけでギリギリ今日がオープンとなったわけだ。

 この新美術館のオープンをもって、「なかいち」は完成となる。もちろん、商業スペースをはじめソフト的な進化やリニュアルは不断の努力によって続いていかなくてはならないが、135億円をかけた市街地再開発事業としては、ここが一つの到達点となる。

 紆余曲折ありながらも完成形となった「なかいち」と、これから始まる大型観光キャンペーン。

 私はこの2つに共通するのは「にぎわい」や「もりあがり」といった情緒的な言葉に流れがちな点ではないかと思っている。

 市街地再開発には、再開発事業としてのまさに数値目標があり、観光キャンペーンにはキャンペーンとしての達成すべき経済効果がある。

 秋田が元気になればいい、将来的ににぎわいが生まれればいい、という曖昧なものにせず、そのどちらも多額の県費を投入するものだからこそ、短期・中期・長期それぞれに目標設定を置き、その達成状況を定量的・客観的に見ていかなくてはならないだろう。

 今日のオープン、なかいちオープン後、目標とした経済効果や集客効果が出ていないことを報道に問われた佐竹知事が「数字は関係ない」と発言するのをテレビで観たが、これはまさに開き直りの発言であり、数字や結果を追わない、求めない、ゆえにそこに責任も負わないという姿勢の表れであると感じた。

 ハコものを造るところまではあらゆる理論武装や数値設定をやり、造り終ったらもうそのことはどこかに捨ててくるというような行政の手法は、昭和の高度経済成長期ならいざ知らず、もはや通用しない。

 このことはこの後の議会において、しっかりと説明を求めようと思っている。

空疎な言葉。

2013年09月22日

 先週から始まった9月議会の一般質問。

 2日間の質疑を聴いていて、率直に言って「消化不良」と言わざるを得ない。

 その原因は、議員の質問に対する当局の答弁の曖昧さに尽きると言っても過言ではない。

 たとえば、県が策定中の中小企業振興条例(仮称)について、「中小企業が行政に求めているのは、資金供給の円滑化や地元発注の拡大、こういうことにどう対応していくのか」と質問した議員の方がいた。

 つまり、条例は条例として、具体的にどういう政策を講じていくのか、という問いであったのだが、これに対して知事は「県内中小企業の持つ活力を最大限引き出すため、ハード・ソフト両面にわたる総合的な支援のあり方を検討します。」と答弁した。

 また、別の議員が、秋田空港の民営化について、知事の考えを問うた。秋田空港の民営化は佐竹知事自らが先般の知事選公約にも掲げたいたわけだが、これに対しても「最適な民営化のあり方を検討します」とだけの答弁であった。

 このほかにも、「秋田の行事」が取り外された後の現美術館の利活用について、いくつかの具体的提案を示した上で「問題を先送りせずに早期に結論を出すべき」と問うた議員もいたが、これに対して教育長は、「各方面の意見を聴きながら、秋田市の動向も踏まえつつ検討します」との答弁。

 これらの質疑を本会議場で聴きながら、何と空疎な言葉の羅列か、とため息をつかずにはいられなかった。

 今年度中に条例を策定しようとしている県が、その具体策の1つも例示できないようでは、佐竹知事が二期目の目玉に掲げた「中小企業振興」の名が泣く。現美術館にせよ、これはあくまで県の施設であり、市の丸投げという状態を無期限に続けていることの行政的責任は大きくなる一方だろう。

 こういう中身のない答弁を繰り返しているようでは、県政と県民の距離は遠くなるばかりだし、こういう答弁をそのままにしておくことは逆に県議会の存在意義を問われかねないと私は思う。

 一般質問の後に続く、各委員会での審議や、総括審査などでこうした点はしっかりと議論していかなくてはいけないだろう。

 佐竹知事には、中身のある、具体を伴った答弁や政策、ビジョンを示していただくことを切にお願いをしたい。

敬老の日に。

2013年09月16日

 敬老の日。

 毎年のことだが、この日は秋田市内でも各地区で敬老会が開催され、祝宴が開かれる。小学生や中学生などが歌や踊りを披露し、また高齢者の皆さん自身もカラオケなどで大いに盛り上がる日となる。

 今日のこの日を元気に迎えられた方々は、当然のことながら昭和39年の東京オリンピックを経験されている。人生二度目、2020年の東京オリンピックも是非、心身ともに元気に迎えてもらいたいと願うばかりだ。

 私の母もそうだが、高度経済成長期を経験した世代は、当時のことを振り返って、様々な思い出話を聞かせてくれる。「ボーナスより、給与のベースアップ分(年末調整)のほうが多かった」という人もいれば、集団就職で東京に出て苦労した話をする方もいる。戦中・戦後に生まれ、日本の戦後復興とともに人生を歩んできた方々の苦労や努力には惜しみない敬意を払いたいと思う。

 しかし、どんなに政治が頑張っても、どんなに安倍総理が威勢のいいことを言っても、もうこの時代のような右肩上がりの時代は訪れない。あの時代を再び、とノスタルジックに振り返ってみても、そこに戻ることはもうできない。

 日本は、成熟社会という名の少子高齢化社会であり、「所得倍増」で右肩上がりの時代を生き抜いてきた方々も、今は「年金の切り下げ」や「社会保障費の抑制」こそが一番の関心事という社会状況になっている。

 高度経済成長期は、東京一極集中が進んだ時期と見事に重なる。この秋田からも年間4万人を超える人が就職などで毎年県外に出ていった。

 奇しくも、という言い方は良くないが、日本列島を縦断した台風の影響で、秋田でもまた避難勧告などが出された。京都など甚大な被害が出ているところもある。

 右肩上がりの時代ではないからこそ、暮らしの質や、安全・安心の質を高めていくそういう行政に転換していかなくてはいけないだろうと思う。

 佐竹知事は、記者会見で「アベノミクスの効果が出てきた。秋田もその流れにうまく乗りたい。そういうことも9月議会で議論になるのではないか」といった趣旨のことをおっしゃったようだ。

 右肩上がりの幻想を追い、足元がおろそかにならないようにすることこそ、県議会は議論をすべきだと私は思っている。

 

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在2期目。
現在
秋田市横森在住。

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