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知事交際費に関する質疑について。

2014年03月25日

 2月議会での佐竹知事との総括審査について、様々なお電話、メールなどをいただいております。本当にありがたいことですが、改めて少し補足的に書きたいと思います。

  総括審査の私の持ち時間は28分。知事等の答弁時間を含め、全体75分の長丁場となりましたが、その全体については県議会HPに録画がアップされていますので、一人でも多くの方にご覧いただければ、と思います。(こちらから→gikai.pref.akita.lg.jp/repo_movie_soukatu.phtml

  その質疑の中で、大変反響の大きかったのが「知事の交際費」について、でした。私としては、人口減少問題、エリア「なかいち」のこと、消費増税への対応、秋田の観光産業の問題点など、県政の大きな課題について、自分の調査結果や提案などを交え、突っ込んだ議論をしたつもりでしたが、図らずも、大きく報道されたのはこの交際費のことでした。

 ただ、記事では詳細が不明な面もあるため、ここで補足します。

 私がこの交際費のことを取り上げたのは、秋田県知事の交際費の支出額が他県に比較して、突出して多いということに問題意識を感じたからです。交際費は、知事が公務として行う懇談会(飲食経費含む)や知事の名前で出す弔電・祝電などの慶弔費などに主に充てられ、私の調べでは47都道府県中、46都道府県でこうした交際費が予算化されています。

 そして、この交際費は各自治体で支出基準を定め、使ったものはHPなどでその内容を公表している自治体がほとんどです。(一部、非公表の自治体あり)

 こうした中で比較をしたところ、秋田県の交際費支出は、平成24年度に235件、253万円の支出となっており、件数ではダントツの全国一位、金額でも全国三位という結果になりました。

 私としては、企業誘致なども含め、様々な方々と懇談をし、秋田県の発展のために有益な情報交換や交渉をしていただきたいとも思うので、交際費を廃止しろ、とか無用だ、というつもりは全くなく、そのことは質疑の中でも、はっきりとそのように述べました。

 その上で、しかし、秋田の経済情勢や県民所得の状況などを考えれば、件数・金額ともに全国トップクラス、これが常態化しているというのはいささか県民の皆様の理解が得られないのではないか、支出の基準が少し甘いのではないか、見直すべきではないかという提案をしました。

 佐竹知事も県民の皆様も往時の「食糧費問題」を忘れたわけではないと思いますし、私とてそれは同じです。その意味からも、常に襟を正していくという姿勢を忘れてはいけないとも思ったからです。

 また、一例として、秋田市のある夏祭りに知事が毎年「献酒」、つまりお酒を献上することについて、交際費支出がされていることについて、「秋田市長であればともかく、県知事が秋田市のある地域の特定の夏祭りにのみ毎年酒代を支出しているのは、県全体の公平性や知事としての公務の範囲としていかがなものか。ご自身の財布から負担したらどうか」ということも率直に申し上げました。

 このことが、知事としては不快であったのかもしれませんが、机を叩き、「昔の小畑知事はもっと交際費を使っていた」、「交際費は今、非常に不便」、「そこまで縛られるのか」というような発言のあと、「わかりました。次からは自分のお金でその祭りには行きます。しかし、公用車は使わせてもらう。そこを担保したもらわないと困る」というような答弁がありました。

 この部分が、翌日の新聞で「酒代、自分で払います」という記事になったものです。

 そしてまた、さらにその翌日には、知事が公職選挙法との兼ね合いから「自分で払います、という発言は訂正し、今までどおり(交際費からの支出)とします。」と発言内容を訂正したため、これがまた記事になったというものです。(※私も発言の一部の表現を訂正しました)

 知事自身、この特定の夏祭りに限らず、一年を通じて、様々な地域行事に参加されているはずですが、それらが全て公用車使用であるはずもなく、全て交際費から支出しているわけでもないと想定されますので、この夏祭りは「公務」で交際費支出、そしてそれ以外の地域行事は「プライベート」という線引きをされていることを見直していただきたい、という意味で提案したのですが、その点がご理解いただけなかったことは大変残念だと思っています。

 今は、平成の世。

 江戸時代でも昭和天皇の時代でもありません。昔の知事の話ではなく、他県の知事、平成の知事たちがどういう基準で、どういうふうに自らを律しているか、その点をもっと佐竹知事には考えていただきたいと、敢えて苦言を呈したいと思います。

 


 

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在3期目。
令和3年2月
秋田県議会議員を辞職し、秋田市長選挙に挑戦。
令和5年4月
政治家として再始動を決意。
現在
秋田市横森在住。

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