県内各地で行われている市町村議会議員の選挙。仙北、能代、にかほ市などで続々と20代、30代の若者が当選を果たしている。
しかも、いずれも新人ながらトップ当選や上位当選だ。
本当に素晴らしい闘いぶりであるし、心から敬意を表したい。
しかし、闘いはこれからだ。
各議会ともに、多少の新陳代謝が起きたとは言え、厳然として既得権や旧態然とした慣例を墨守しようとするベテラン議員たちはまだまだ多い。そういう中で、若い世代の感性や疑問、想いを貫いていくことは大変なエネルギーを伴うはずだ。私自身、そのことに最も精神力を必要としてきたからよく解る。
しかし、そこで折れず、安易に妥協せず、長いもの、強いものに巻かれることなくやっていってほしいと切に願っている。
もはや、現代の日本社会においては、政党間にある政策や方向感の隔たりよりも、世代間の隔たりのほうがはるかに大きいのであり、政治は今、政党間闘争から、世代間闘争に移ったと私は思っている。
全県の若手議員が力を合わせ、この世代間闘争をしっかりやっていけるようなプラットフォームを作ってみたいものだ。
来春には、この秋田市でも県議選と同時期に市議会議員選挙が始まる。秋田市からも新たな若者が政治の世界に飛び込んできてくれることを、党派を超えて大いに期待したい。その反面、私自身、実際にはそんなエールを送っているような余裕は微塵もなく、若手の一人として、日々、壁にぶつかりながら、叱咤激励をいただきながら、何とか進んでいるという状況だ。より一層の精進をせねば。