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イージス・アショアについて

2017年12月24日

 12月議会が閉会した。

 閉会日に、本県に配備されようとしているイージス・アショアについて、現時点での私の考えや想いを、登壇し、述べさせていただきました。

 既に、県議会のHPでは録画配信もされていますが、以下に討論内容を掲載させていただきます。

 <以下>

 次の世代につなぐ会の沼谷純です。

実は、私自身この意見書に賛成すべきか、反対すべきか今朝まで悩んでおりましたが1人の政治家、1人の地方議員として、今、率直に感じることを申し上げる機会をいただきたいと考え、この場に立たせていただきました。

私は、現在の国際情勢を考えれば、現実的な防衛力の強化や領土領海の警備体制の強化が必要だと考えています。

また、盾も剣を持たずに、ただ話し合うだけで解決するほど今の北朝鮮問題が簡単でないことも十分に承知しているつもりです。

その意味では、この意見書案については、私自身の考えとは異なる点もあることは事実ですが、「現時点において本県にイージスアショアが配備される、あるいはそのための調査や準備行為に入ることについては反対すべきである」という最も重要な一点において、この意見書に賛成の立場を取ることとしました。

その理由をこれから申し上げたいと思います。

まず、現在の北朝鮮を巡る情勢を冷静に見渡したとき、我が国の中で、秋田県民ほど北朝鮮の脅威を身近に感じている国民はいないのではないではないかと思います。

北朝鮮のミサイルが秋田沖に着弾し、果たしていかなる実効性を発揮するかむしろ不安を覚えるような避難訓練が実施され、彼の国から不審船や漁民、あるいは遺体がたびたび漂着する秋田においては、多くの県民が、北朝鮮の脅威への備え、防衛体制強化の必要性は認めていると思います。

しかし、そうだとしても、北海道東北だけでも陸上自衛隊の演習場、あるいはそれに類した施設は約40カ所ある中で、なぜ、ただ一カ所、秋田が候補地として挙げられているのでしょうか。

そこにいかなる合理性や必然性があるのでしょうか。

政府も、本県選出の国会議員の方々も、国防上、イージスが必要だとは言いますが、それがなぜ秋田なのか、それが秋田という地域にとっていかなる価値や意味、あるいはリスクを持つものになるのかは誰1人として、語ってはいません。

まだ調査対象地が秋田と決まったわけではない、と反論する方もいるかもしれません。しかし、あらゆる報道機関が秋田と山口の二地域を候補地として報道する中で、政府の公式見解や公式答弁だけを鵜呑みにして、「まだ何も決まっていないのだ」と素直に信じる県民が果たしているでしょうか。5カ所、10カ所を調査してそこから2カ所に絞るならともかく、最初から2カ所を調査するだけなら、既にそこに配備されることが既定路線化してしまうことは、子どもでも解ることです。

だからこそ、私は、これらの報道が何の裏付けも信憑性もないものとは思いませんし、過去のTPP交渉や安保法制の際にもそうであったように、先行情報を元に、行政あるいは県議会が何らかの態度を表明することが時期尚早とも思いません。

あるいはまた、秋田が日本を守る盾、砦となるのだ、国家のため、お国のために貢献するのだ、という勇ましい論調を唱える方もいるかもしれませんが、私は地域エゴと言われようと、臆病者とそしりを受けようとも秋田の地方議員、地方議会の一員として、国家のために秋田が犠牲や負担、リスクを甘受すべきだと県民には言えません。

仮に国家のため、という論理が地方自治体や地域住民の意思決定の最上位に来る概念だとするならば、今後、原発の最終処分場をはじめ様々な問題について、地方は事実上の拒否権を持てないことになるのではないでしょうか。

そして、何より貢献というならば、秋田はこれまでも国の礎となる食糧とエネルギーを供給し、自分たちの子供や孫を都会に送り出し、十分すぎるほど日本という国に貢献しているのではないでしょうか。

私は、秋田県議会議員として、秋田の地方政治家として、このイージスアショアが秋田にとってプラスなのか、マイナスなのか、リスクがあるのかないのかを最優先に考えるべきだと思います。

そして、秋田の安全性が高まるという保証もなく、秋田がより経済的あるいは財政的に豊かになるという確証もなく、リスクや不安が解消されてもいない現時点においては、「賛成反対どちらとも言えない」ではなく、極めて慎重な意思を示しておくのが自治体としてのリスク管理であると考えます。

知事はこの愛すべき秋田を「高質な田舎」にしたいとおっしゃっております。

私もその想いには共感をいたします。

敢えて情緒的に申し上げれば、その風景に要塞のようなイージスアショアは果たして調和するのでしょうか。

私たちが次の世代につなぐもの、引き継ぐものが、豊かな田園ではなく、1000億を超えるミサイル基地だとすれば、これほど悲しいことはありません。

自民党・公明党の皆さんも、この意見書に賛成しがたいという気持ちは分かりますが、是非、国家のため、お国のためという国家主義、全体主義に陥ることなく、今後、秋田主義、秋田のため、県民のためという視点で極めて慎重な対応をしていただけること、そしてまた佐竹知事におかれましても、同様に秋田県民、秋田の県益を第一にお考えいただきながら行動していただけることを切にお願いしまして、私の賛成討論といたします。

 

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在2期目。
現在
秋田市横森在住。

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