3月も残すところあと1週間となった。
去年の今頃何をしていただろうか、と思いだそうとしても定かではない。
ただ、選挙を目前にしてやたらと忙しかった記憶だけはある。
一番難儀したのは、「自転車選挙」のやり方だった。自転車でやる、と決めたはいいが、どうやるか、がまるで決まっていなかった。自転車にスピーカーを積んで見たら強度が足りない、とか、スピーカーの重さでハンドルを取られてまっすぐ走れない、とか、そもそも仮にまっすぐ走れても手も振れないじゃないか、とか、深夜まで試行錯誤していた。
そういう試行錯誤をしていれば、目の前のことに追われて、「選挙」という不安から逃れることができた。
それでも選挙戦が始まるまで不安で毎晩眠れず、選挙戦が始まれば今度は神経が高ぶって眠れなかった。身体は連日の自転車走行でひどい痛みだったが。
そんな選挙を終えて、5月1日から任期がスタートしたとき、当然のことながら既に23年度予算は決まってしまっており、私も含め新人議員は23年度予算については「所与」のものだった。
しかし、24年度予算は違う。
私も議員として2年目に入るわけだが、今度は自分で審議したこの24年度予算の執行状況を見ていくことになるわけで、そのぶん、責任も増す。
今週は自分の心と頭を整えて24年度に臨む、その準備の1週間にしたい。
初心に帰る、なんて言うほど初心を忘れたわけでもないし、何かに到達したわけでもないのだが、それでもやはり、1年この仕事をやってくると、なんとなく自分の心身に「澱」のように何かが溜まっているのを感じる。
それがもっと溜まっていくと、やがてそれは「しがらみ」とか「なれあい」とか「惰性」というものになるんではないか、と恐れもしている。
だから、意識して自分を捨てる、自分をリセットする、ということをタイミングを見つけてやらないといけないと思っている。
そのための幾つかの方法、自分に立ち返り、自分をもう一回発進させるための方法を今考えている。
そんな精神状態のせいか・・・髪をバッサリと切った。
こんなに短くしたのはいつ以来かな・・・・
賛否両論、ではあるが、髪は急に戻らない。
「後から見ると小原くんと見分けがつかない」などと、議会最終日の登壇直前に、議場後方から声をかけてくださる先輩議員のその言葉に危うく登壇する気力を失いかけたが、まあ、こんなことも「リセット」の一環。
パッと見、私だと気付かない友人らも多いのですが、どうか街で見かけても無視しないでください・・・
さて。
2月議会が終わった、じゃあ、議会がない間はなにやってんだ?という当然のお問い合わせがあろうかと思う。
まず、大きな流れからご報告すると、次の議会は6月議会ということになる。
4月、5月は定例的な議会はない。
臨時的なもの、緊急的なものがあればその都度議会が招集されるが、何もなければ、議会は開かれない。これがいわゆる「休会」という状態だ。
休会ではあるが、議会内部に設置した様々な委員会は活動を続ける。
たとえば、私が所属している議会運営委員会は休会中の4月10日に開催予定であり、そこで、「議会費全体の見直し」についての議論がスタートを切る。
当然、スタートを切るからにはそのための準備も必要である。
議会費全体の見直し、を言いだしたのは民主党会派であるから、「何をどう見直すべきか」という提案を持って臨まなくてはならない。
そうした提案を検討し、必要な情報収集をするというような時間が一定程度必要になる。
4月、5月はそうした各委員会の活動が議会としての中心的な活動になる。
当然、議員個人として、6月議会で何か提案したい、と思えば、そうしたことのための調査活動などをすることになる。
じゃあ、毎日毎日調査活動なるものをしているのか?という当然の問いが生じる。
これはなかなかうまく説明できないのだが、そこは一種の営業職のようなものなので、東西南北どこへでも行き、誰とでも話す、ということをやっていると、効率的かどうかはさておき、毎日某かの活動やアポイントがある。
このほか、各種行事なども。
スクラップ&ビルド。
この言葉は県庁にだけ当てはまる言葉ではない。
議員もまたスクラップ&ビルド。
やってきたことを敢えて捨てる勇気、身軽になって次に進む力が必要だ。
前へ、前へ。
いってみましょう、2年目へ。