国会のこと、国政のことについては、私もニュースなどで知る情報ぐらいしかない。
そのため、単なる国民の1人としての雑感でしかないのだが、森友学園の理事長がいよいよ証人喚問されるという。
その理由は、「安倍総理から100万円寄付を受けた」という発言が、総理への侮辱であり許しがたいということだから、少々驚きだ。
侮辱や名誉棄損ということなら、総理が民事訴訟を起こせばよいのであって、総理の侮辱を晴らすために国会の場を利用するというのは率直に解せない。
私は、そのような寄付を総理大臣が行うとは思えず、理事長側の虚偽でなければ何らかの誤解や行き違いのようなものかとも思うが、100歩譲って、それが仮に事実だとしても、「選挙区外への寄付行為」であるから違法性はないのであり、「違法性がない」ことを理由に、国有地払下げの件についての参考人招致を拒んできた政府・自民党のこれまでの対応とは180度変節したというふうに私には見える。
総理大臣個人への侮辱が、国民の税金である8億円の値引きよりも優先される政府や政党とは、一体、誰のための政府・政党なのかと言いたくもなるが、理由はどうあれ、証人喚問が実現したということは喜ばしいことだ。
総理大臣の名誉を晴らす場ではなく、国有地払下げを巡る国民の疑念を晴らす場にしてもらいたいということを切に希望したい。
地下9.9mまでゴミがあり、それを撤去するために8億円かかる、だからその費用を売却価格から差し引いたという理屈のようだが、9.9mまでゴミがある、というのは学園側の「単なる言い分」に過ぎない。
自分の土地を売ったら、そこに8億円分のゴミがあると言われ、はいそうですか、と何の確認もせずに8億円をディスカウントするなどという人がこの世の中にいるだろうか。
そういうことがまかり通っていること自体、行政手続きとしては異常であるし、その異常さの裏に「政治的関与」があるのではないかと多くの国民が感じていることはむしろ何の違和感もない感覚ではないだろうか。
限られた時間の証人喚問だとは思うが、国民の税金、8億円の行方を明らかにしていただきたい。
2月議会が閉会しました。
県知事選挙を控えているため、骨格予算という形での予算審議となりました。
振り返れば、自分自身の出処進退も含め、この2月議会は何かと騒がしい議会になったような気もしますが、12月議会では文化施設の駐車場整備に関して紛糾したことに比べると、予算審議そのものはどちらかというと淡々と進んだような気もしています。
私自身は、総括審査に立ち、佐竹知事と幾つかの点について議論をし、確認をしましたが、その重要な点をいくつかご報告をこの場でしたいと思います。
1.新たな文化施設について、今後、和洋高校敷地の所有者や抵当権者と「買取」に向けての協議が行われるが、買取の合意がない限りは、文化施設に関する詳細設計など、次の段階には進まない。
2.サッカースタジアムについては、八橋陸上競技場の改修か、新設整備とするか、ゼロベースで今後検討する。なお、佐竹知事が再選した場合でも、次の任期内(4年)でのスタジアム整備は難しいため、道筋はつけたいとの答弁。
3.秋田市外旭川地区におけるイオン出店構想については、イオン側からの「地元商業者の悪影響を与えないような計画」の提案があれば、拒否することなく説明を受ける。
ということでした。
いずれも、今後の県都秋田市の街づくりに関して重要な点であるので、ここで明記しておきたいと思います。
私としては、今回の知事選も市長選も、争点も課題も山積していると思っていますし、知事選に関しては特に「人口100万人割れ」という歴史的なタイミングでの選挙でもありますから、街づくりに関する論点・争点もさることながら、何より「人口減少対策」こそが、最も大きな争点ではないかと思っています。
佐竹知事もこの8年で人口減少に歯止めをかけるような有効な政策を出せたとは決して言えませんが、一方で、寺田前知事もまた12年の任期の中で、人口減少対策が成功したとは言えません。
こうした方々による選挙だからこそ、「いまさら」と言われぬよう、本気で何をやるのか、どう成果を出すのか、抽象論や理念ではなく、まして、新しい部を設置しますといった組織論ではなく、既視感を打ち破るような政策論争を期待したいと思っています。
その意味で、佐竹知事が「知事選の争点はない」と記者会見でご発言されたことは、いささか残念ですが、県民の皆さまは、秋田の現状に対する危機感を持って、各候補者の政策を吟味し、そして、貴重な一票を投じていただきたいと思います。
既に新聞報道等で既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、市長選への出馬を断念しました。
新聞紙上には表れないことも含めて、皆さまにキチンとご報告します。少し長文になりますが、最後までお読みいただければ幸いです。
昨年から、さらに言えばもっと前から、市長選への出馬を考えていました。その理由は、今の佐竹・穂積体制について何の審判もなく自動継続させるわけにいかないと思っていたことや、もちろん、文化施設をはじめ、様々な政策について問題意識を持っていたからです。
知事選じゃないのか?とのお声も多くいただきましたが、秋田市さえ良くできない政治家が秋田県全体を良くできるわけがない、という思いがあり、自分がどれだけの力量があるのか、市政で結果を出したいと思い、知事選ではなく市長選を考えてきました。
年が明け、1月になり、出馬に向けての準備を進めている中で、丸の内氏が出馬表明をしました。
丸の内氏と私は、文化施設やイオンに対する立ち位置が近く、現市長との対立軸という意味でも、対抗馬を1人にしなければ、勝機がないのはもちろん、有権者にとって選択しづらい、分かりにくい選挙になってしまうと考えました。
そこで、1月から2月にかけ、複数回にわたり、丸の内氏に直接お会いし、「政策実現のためには勝たなければ意味がない。お力を貸していただけないか」と真摯にお願いを重ねてきましたが、残念ながら協議は整いませんでした。
三つ巴での出馬は、共倒れとなり、秋田の未来を左右する政策の実現がむしろ困難になるという現実と、自分自身の出馬への想いの中で、正直この1ヶ月は眠れぬ夜が続き、止むことのない葛藤を続けてきましたが、最終的に、断腸の思いで、出馬を断念することになりました。率直に自らの力不足を感じています。
ご期待くださった多くの方々には本当に申し訳なく思っていますが、捲土重来を期し、必ず、皆さまのご期待にお応えできる日を迎えることができるよう、より一層精進していきたいと思います。
どうか、これからも皆さまからのご指導のほど、心からお願いします。
また、1つひとつ、来たる日に向けて歩んでいきます。