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経過と結果。

2013年02月25日

 今日、開かれた議会運営委員会。

 議員報酬の削減に関する協議、採決が行われた。

 議員報酬に関しては、ここで何度も取り上げているので、「いまさら」と思われる方が多いかもしれないが、決まったことは都度都度、ここでご報告していくということで再び書くことをご容赦いただきたい。

 議員報酬は現在、5%カットが実施されている。6年目になる。

 これは県内の経済・雇用情勢が厳しいことを受けて、県民の皆さまと痛みをともに分かち合うという意味でもあり、カットにより生ずる財源を県の政策推進に充てるという意味でもある。

 カットの期限は、条例において「1年」ということで決めているため、その1年という期限が近づくと、そのカットを続けるか、上げるか、下げるか、やめるか、という議論が繰り返されることになる。

 理由がどうであれ、「議員はボランティアでやるべきだ」という人もいる以上、究極的には「100%カット」(つまり、ボランティア)と、0%カット(一切カットしない)という間で決まることになる。

 民主党会派は、今回、10%カットを議会運営委員会の場で提案させていただいた。同じく、10%カットを提案されている会派はほかにも複数ある。

 自民党、社民党などは5%カットの現行維持を提案した。

 結果、各会派の代表が集う議会運営委員会では「全会一致」とはならず、採決の結果、多数決によって、「5%カット」が議会運営委員会として決定された。

 私自身としては、何パーセントカットだろうと、ボランティアだろうと、現状維持だろうと、それぞれ信念を持って各会派が決定したことを、堂々と県議会の場で主張しあい、その経過や結果を有権者の皆様に見ていただくこと、そして、そうしたことも「次の投票」の際の一考としていただきたいという想いがある。

 報酬のことに限らず、どのような課題・テーマであれ、議会内部の議論や議員それぞれの主張というものが県民の皆様に伝わることでしか、県議会の存在価値は高まらないと思うからだ。

 民主党会派としては、6年続いてきた5%カットではあるが、県庁職員の皆さんが給与カットを実施し、その財源で雇用対策が行われていることを考えれば、もう一歩踏み込んだカットが「姿勢」としてせめて必要だろうというふうに考えた。

 その「姿勢」をパフォーマンスと捉えられるならば、それはそれでやむを得ないことだ。

 この後、来週の本会議では、5%カットを継続するという条例案と、10%をカットするという条例案が、同時に提案され、多数決によってどちらかの条例案が採用される。

 自民党が5%と言えば、もう5%で決まりだろう、と言われるかもしれないが、議会は「結果」だけではなく、その結果に至る「経過」も大変大事なこと。

 是非、県民の皆様には、経過も含めて、注視していただきたいと思う。

 最大の議会改革は、議員報酬のカットでも定数の削減でもなく、県民の皆様の「視線」と「投票」によってもたらされるはずだから。

委員会審議の内容。

2013年02月24日

 先週一週間、予算に関する常任委員会があり、委員会審議とそれに先立つ資料の読破などに没頭し、ブログの更新を怠っておりました。

 そうした審議などの中で、いくつか皆様にご報告をしたほうが良いと私自身が感じたものについて、ここに書いていきます。

 まず、何と言っても雇用対策から。
今年度の9月議会、つまり約半年前に県が「緊急的な経済・雇用対策」を実施すると決めた。
「2年間で5000人の雇用を創出する」として、様々な対策を実施することとなったが、予算的にも最も核となる事業が、「正規雇用奨励金」など、企業で雇用してもらうことに対する助成。

 これは大きく2種類の事業がある。
1つは、企業が離職者を雇用し、正規雇用に向けて人材育成などを行う経費を、助成するというもの。「緊急就職サポート事業」という名前になっている。

 もう1つは、離職者を正規雇用した場合に、1人50万円の雇用奨励金を出すというもの。「正規雇用奨励事業」と言う。

 今のところ、年度途中から県職員の給与カットを実施し、これらの事業の財源に充てるということでスタートした2つの事業。
緊急就職サポート事業は、今のところ県の想定を上回って企業等からの申し込みがあるようだ。この事業では2年間で2000人の雇用を目指しており、現時点で200人を超える方が採用になる見込みだ。

 一方で、正規雇用奨励事業のほうは思わしくない。
県が当初設定した用件が「2人以上の正規雇用」を条件としていたせいもあったと思うが、県の想定をはるかに下回る申し込みしかきていない。

 こうした「短期集中的な取り組み」に欠かせないのが、想定と違った場合の早め早めの軌道修正だ。
委員会において、私からは、「2人以上の正規雇用」という要件が、企業の実態・ニーズとずれているのではないか、とのお話をさせていただいたが、県のほうでもその点は検討していたようで、25年度からは、「1人以上の正規雇用」というふうに要件を緩和するということになった。

 各企業において、経験者(離職者)などを採用するお考えがあるところはもちろんだが、少し迷っているような場合にも、来年度は「1人だけ」でも対象になるので、是非、前向きにご検討いただきたいと思う。

 そして、こうした制度の見直しよりもさらに大事なことは、こうした制度があることをどうやって県内企業の皆さんにあまねくお知らせするか、だ。
残念ながら、ここに対する県の取り組みは非常に弱いと言わざるを得ない。

 これら県の雇用対策の「肝」は、もともと採用や雇用の考えを明確に持っていないような企業に対して、「1人でも」雇用してもらう、前向きに考えてもらうための呼び水になるかどうか、だ。
つまり、もともと採用計画がある会社にアプローチするのではなく、計画がない会社、悩んでいる会社にアプローチしてこそ意味がある。

 しかし、そういう会社を捕まえるのは難しい。
ハローワークに求人票を持ってきた段階で捕まえてももう遅いのだ。
迷っている、悩んでいる会社にアプローチする方法はたった1つ。

 人海戦術だ。

 県は、多額の予算を用意した。制度も用意した。
ここからは県の本気度が試される。

 予算と事業は用意したが、活用してもらえず、5000人の雇用に届かなかった、では済まない。
新たに雇用をするかどうかは、最終的に個々の企業の判断だが、企業にアプローチするのは、県がどれだけマンパワーをそこに割けるかにかかっている。
商工団体や関係機関などを通じた間接的な周知・宣伝だけでは足りないし、県自身が25年度はどれだけ本気の体制を組めるか、で成果や活用実績に大きな差が出てくるだろう。

 消費や需要がないところに雇用はない、と私自身何度もここで書いているが、少しでも雇用の芽があるところにこの制度が周知されていくよう、私自身も様々な場所でお話していきたいと思う。

学校。

2013年02月18日

 今日、また1人、学校を卒業される方がいた。

 湯沢雄勝郡選挙区から4期目の当選を果たし、県議会において10年を超える年数と実績を重ねてきた安藤豊さんである。
 地元首長選への出馬の意思を固め、今日、県議会議員を辞職された。

 私自身は、この2年間の短いお付き合いであった。
 会派も違い、日常的に接する機会を持つことはできなかったが、県議会において私が心から尊敬できる数少ない先輩議員であった。

 議会運営委員会でもご一緒させていただいたが、常に良識とバランスある立ち位置であったし、本会議場での一般質問も、とかく持論に溺れ自身の演説に酔いがちな議員も少なくない中、簡潔にして明快な論旨・論調であり、いつも感嘆していた。

 物腰柔らか、笑顔を絶やさない温厚なお人柄であるが、見るべきものはちゃんと見ていた、そういう県議会議員であったと思う。

 「地方自治は民主主義の学校」

 イギリスの政治学者の言葉であり、政治や行政を学んだ、あるいは、そこに身を置く人間なら誰しも知っている有名な言葉だ。

 未だ民主化されているとは言いがたい国々も世界にはあるが、日本は、「主権在民」を国の統治の根幹に据えた民主主義国家だ。
 町内会から国会まで、我々は日本に生きている限り、様々な「民主主義」の場に直接的あるいは間接的に参加する。

 地方自治、つまり県や市町村の行政を、住民がチェックし、参加し、意見を反映させ、よりよい地域にしていくことは、「住民、議会、行政」の三者にとって、お互いに学びながら民主主義を実践していくという意味で、まさに「学校」という表現にふさわしい。
 議会は、その民主主義の学校の最も象徴的な場であろう。
 地域住民の代表たる住民が「議員」となり、多数決を原則としながら様々な議論をし、行政に地域の声を届けていく。 住民は選ぶ側でもあり、選ばれた側にもなり、政治や行政に携わっていく。

 4月には知事選をはじめ、県内各地で首長選挙がある。
 正確なデータはないが、今、県内で県議会議員から首長に転向したという方が多数いらっしゃる。
 私の住む秋田市もそうであるし、北秋田市、由利本荘市、仙北市、大仙市など主だった市がそうだ。
 良し悪しは別として、これは、「議会」という場が、民主主義の学校であると同時に、「政治」の学校でもあるからなのだろうと私は勝手に思っている。

 生まれながらにしての政治家はいない。生まれながらに政治の家に生まれる人も少ない。
 私もそうであるように、多くの者が、ある日ある時、政治を志し、何かを捨て、あるいは何かを賭けて、自身も予期しなかった形でこの道に飛び込んでくる。
 やりたいことや情熱はある、問題意識もあるが、しかし、それだけでは政治はできない。
 財政のこと、行政の統治の仕組みのこと、法律のこと、様々なことを「知識」として学んでゆかなくては、一人前の政治家にはなれない。

 政治や行政経験がない者が、住民の代表として「一人前の政治家」になっていく。議会はその修練の場、「政治の学校」としての機能を持っているのだと思う。

 私も、多少行政経験はあるが、政治の道には入ったばかり、まだまだ学ばねばならぬことだらけだ。
 私の同僚議員である小原くんも全くの畑違いからこの道に入り、日夜苦悩し、格闘し、学び続けている。

 私たちに貴重な一票を投じてくださった方々からすれば、「おまえたちに勉強させるために税金を払っているんじゃない」とお叱りを受けるかもしれないが、学びながら懸命に仕事をしているということで、どうか今少し見守っていただきたいと心からお願いをしたいと思う。

 今日、安藤豊さんが、辞表を受理され、本会議場を去るときに、議場に向かい一礼をされ、最後の本会議を後にされた。
 腰が直角に曲がるほどの深々としたその一礼を、座席配置の関係上、最も近い位置で私は拝見したが、心の奥底が揺さぶられるような深い感動があった。

 志を持って、県議会議員の道を選んだ方が、今、その学校を卒業し、その学びの成果を首長として発揮しようと決意をされたことに心から敬意を表したいと思う。

 私も、近いか遠いか、いずれの日、いずれの形でか、必ずこの議場を去る日が来る。
 その日が来たときに、この学校に悔いなく別れを告げられるよう全力でやっていきたい。

 安藤豊さん、本当におつかれさまでした。
 
 

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在2期目。
現在
秋田市横森在住。

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