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紫舟さん。

2011年10月08日

 「世の人はわれをなにともゆはゞいへわがなすことはわれのみぞしる。」

 坂本龍馬が十代の頃に詠んだ歌だとされています。
 十代ゆえの、あるいは当時、周囲からの評価が低かったと言われる龍馬自身の「荒々しい反骨心」のようなものが表れているのかもしれませんが、心の強さ、意志の強さは既に、この後に為し遂げることに十分な強さを持ち合わせていたのだな、と感心します。

 昨夜、市内某所で「日本一心」と題した、震災復興支援ライブ&イベントが開催されました。
 その中で、皆さまもよくご承知かと思いますが、昨年の大河ドラマ、「龍馬伝」の題字を書かれた書道家の紫舟さんがお越しになり、「日本一心」、「円成」そして、冒頭に書いた龍馬の歌の3点を、会場で一気に書き上げてくれました。

 私事になりますが、昨年末、私は県庁を辞めるかどうか相当悩みました。
 周囲で誰ひとり賛成する人はいませんでしたし、自分の育った環境や何の地盤も看板もないこと、もちろん自分のような人間に政治の道を歩んでいけるのかという不安、行政の仕事への未練もありました。
 そういう中で、踏ん切りをつけることがなかなかできず、11月、、12月、と時間だけが過ぎていき、もう、辞めるにしても、選挙に出るにしても、これ以上は延ばせないというギリギリのタイミングが近づいてくる中で、
「自分が本当にやりたいことは何なのか」、「出来ない理由を探して言い訳にしていないか」と、考え抜いて、結果、上司に辞表を出しました。

 その時、家の壁のあちこちに、冒頭の龍馬の歌を、貼り出して悶々と考えました。
 このHPのトップ画面に表示される「現状維持は後退である」というウォルト・ディズニーの言葉もその1つです。
 毎日毎日こうした言葉を何度も読み、自分に言い聞かせながら、自分の気持ちを固めていったことを、今も議会の場などで、悩んだときなど、思い出すようにしています。

 私にとっては、自分の人生に転機を与えてくれた言葉であり、素晴らしい書道家である紫舟さんの作品ということもあり、どうしてもこの書が欲しくなり、清水の舞台から飛び降りたつもりで、購入させていただきました。
 初心を忘れずに、この書を見つめながら、貫徹していきたいと思います。
 龍馬のようなことは出来ませんが、その「想い」だけは負けないように頑張っていきます。
 もちろん10代の龍馬のように「言いたい人はどのようにでも言え」ではなく、しっかり耳を広げて、謙虚にやっていくことが30代の私の仕事ですが・・・・

 このイベントを開催していただいた関係者の方々にもこの場を借りて改めて御礼申し上げます。

パフォーマンス。

2011年10月06日

 今さら、ではありますが、少しだけ補足をさせていただきます。

 今回の9月議会で、国際教養大学関連の予算が話題となり、私はその予算の否決にまわったわけですが、正直、県民の皆さまの関心がそれほど高い事項だとは思っていませんでした。
 しかし、議会が終わり、多くの方々から、今回の「東アジア調査研究センター」の予算が通ったこと(あるいは私が否決にまわったこと)について、御意見や御感想をいただきました。

 こうしたリアクションをいただけるというのは、「世論」とか「意識」という、ある意味では見えないものを相手に仕事をしている自分にとっては、これほど貴重なことはありません。
 御意見等をお寄せくださった方々に心から感謝申し上げます。

 また、政務調査費に関する第三者機関の設置についても、新聞報道等であるとおり、「そんなものを設置しなくても自分で自分のことぐらいしっかりやれ」との御意見もありました。
 私も全く同感です。
 しかし、それができていない、問題が毎年発生する政務調査費だからこそ、「最後の手段」として、この提案をしたのであり、そんなことをせずとも、政務調査費から自宅に家賃を払うなどという、まさに一般常識からかけ離れた使い方をしなければよいのです。

 残念ながら、この条例案は、自民党会派から「単なるパフォーマンスだ。第三者などに委ねず、自分で自分のことはちゃんとやればいい」と反論をされてしまいました。

 一般的に悪い意味で「中身のないこと」をパフォーマンス、と言いますが、私からすれば、毎年毎年、不適切な使い方をしている、そういう議員が続出している会派の方が「自分のことは自分でちゃんとやればよい」とおっしゃる、その言葉こそが空疎に聞こえてなりません。

 使途基準の見直しも、見直し項目のほとんどが民主党会派からの提案によるものでした。
 民主党会派の提案が不足なら、至らないなら、「至る」ものを逆提案していただくぐらいの前向きな議論が欲しいものです。

 さて、次は何を提案しようか。
 私個人としては、年末から年度末にかけて、いよいよ「本丸」に取り掛かろうという気持ちでおります。
 まずは、準備。
 皆さまからも、「これをいけ!」という御意見や叱咤激励がありましたら、どしどしお寄せくださいましたら幸いです。

 高くジャンプしようとすれば、低くかがむことが必要です。
 次なる提案に向けて、実りある秋にしたいと思います。

   追記:本会議最終日(10月4日)の、私の登壇、そして、小原議員の登壇の様子が県議会HPにアップされました。こちらからどうぞ。
 再生ファイル中、私は「1時間24分過ぎ」から、小原議員は「1時間45分過ぎ」から、それぞれ登壇しております。お時間がある方は是非ご覧ください。小原議員、素晴らしい演説でした。

9月議会終了。

2011年10月04日

 本日、9月議会が終了しました。
 明日以降も引き続き、「開会中」ということにはなりますが、委員会が散発的にある以外、本会議や討論や総括質疑などはしばらくありません。

 最後は多数決。
 ということで、当会派が提案した「国際教養大学 東アジア調査研究センター」を減額する予算案と、政務調査費に関する「第三者機関の設置」に関する条例案はいずれも否決される結果となりました。

 なんだ、結局実現しないのか、とのお叱りを受けるかもしれませんが、それについては全くそのとおりであり、会派代表としての私の力不足を痛感しています。
 ただ、こうした予算案や条例案などの議案を本会議に出すためには、議員4人以上の賛同が必要であり、3人の当会派は、議案を出すだけでも実は大変な労力を要するという点だけはご理解いただければ幸いです。(出せばいいというものではない、という御批判も当然あろうかと思いますが)
 余談ですが、先日の国際教養大学に関する私の総括質疑が、県議会HPにアップされました。
 私以外の方々も全員アップされていますし、私と同じく国際教養大学を取り上げた方も多数いらっしゃいます。通信簿を付けていただくという意味でも、もしお時間などありましたら是非ご覧ください。
 → 録画はこちら

 

 正直、この1カ月相当ハードでしたが、議会中、たくさんの方々から激励の言葉や、ご協力をいただきました。
 心から感謝申し上げます。

 実現できたこと、できなかったこと両方ありますが、個人的には、これ以上ないぐらい全力疾走させていただきました。
 思えば、半年ぐらい休暇を取った記憶がありません。
 ほんの少しだけ、休息を取らせていただくことをお許しください。
 

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在3期目。
令和3年2月
秋田県議会議員を辞職し、秋田市長選挙に挑戦。
令和5年4月
政治家として再始動を決意。
現在
秋田市横森在住。

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