県議会議員として二期目の当選を果たさせていただいてから、2年が経過し、この4月から3年目に入った。
いわゆる、任期の折り返しということになる。
秋田県議会では慣例により、自らが所属する委員会などの任期が2年となっており、この折り返しをもって、配置換えなどが行われる。
県議会の議長・副議長についても、2年任期が通例となっているため、近々開かれる本会議において選挙により交代となる。
私自身は、1期目では産業観光委員会を4年間続けた。2年で別の委員会に移ろうかとも思ったが、政策的に気になることが多く、敢えて4年同じ委員会を続けた。
2期目の最初の2年では、建設委員会で副委員長を務めさせていただいた。街づくりなどを考えるとき、道路をはじめとした社会インフラは切り離せないものであり、産業観光委員会が街づくりの「ソフト面」からのアプローチ、建設委員会は「ハード面」からのアプローチということで、大変良い勉強になった。
そして、残り2年の任期となるが、次は福祉環境委員会を志願し、所属することになった。
子どもの貧困対策や、持続可能な介護サービスの提供など、「暮らしづくり」においては世代を問わず福祉の出番が多い。
これからの地方、あるいは日本における少子高齢化と社会保障制度の維持という政治が直面している大きな命題について、地方の現場からしっかりと学び、そして政策を提言していきたいと思っている。
また、6年間続けてきた議会運営委員会も、今回いったん委員会からは外れることにした。
様々な議会改革に取り組んできたつもりだが、同じ人間がいつまでもやっていては、良くない。やはり新陳代謝も必要ということで、少し外側から議会運営のあり方を見つめてみたいとも思っている。
残り2年、折り返しとはいえ、よりスピードを上げ、責任感を持って職務に当たっていきたいと思う。
選挙が終わり、佐竹知事の圧勝という結果となった。
今回の選挙について、少し感じたことを書いてみる。
まず、過去最低となった投票率になったわけだが、これは率直に関心を高めるような候補者自身の魅力や、あるいは政策的な目新しさなどがなかったことが原因だろうと思う。
残念だったのは、選挙戦前後を通じて、政策的な論戦が十分ではなかったことだ。もっと言えば、対抗馬として出馬した寺田候補は、「なぜ今さら」という有権者の疑問に対して、政策的に答えるというよりも、現職の政治姿勢への批判や健康不安などへの攻撃的な言葉が目立ち、建設的な議論や謙虚な言葉が少なかったように感じた。
そして、現職である佐竹知事も、こうした批判に反論することに神経が注がれ、2期8年で何が出来て、何が出来なかったのか、人口減少をどう克服していくのかという分かりやすい説明がなかったようにも感じた。
こうした構図が、元職対現職という戦いをさらにわかりづらく、有権者から縁遠いものにしてしまったのではないだろうか。
44%の有権者が、投票することすら放棄したという事実は、私自身も政治の道にいる者として、また政党の代表としても責任を感じるが、同時に、56%の投票率の中で7割近い得票を得て圧勝という形に見えても、実は有権者全体の4割の票しか得ていないことに、佐竹知事自身には謙虚に向き合ってもらいたいと思う。
当選後、早速「人口減を県民はあまり気にしていない。気にしているのはマスコミだけ」と発言した佐竹知事だが、全県の疲弊や農村部の衰退、人口減少による地域コミュニティの危機的状況などを選挙戦を通じて目の当たりにしてきたはず、と思うぶん、この発言が残念でならない。
勝利に驕ることなく、謙虚に県政運営を行っていただきたいし、オール与党化した県議会や県政界がその驕りや緩みに繋がるとするなら、私自身が少しでもそこに緊張感をもたらすことができるよう、引き続き、佐竹知事と向き合っていきたい。
秋田県知事選挙が佳境を迎え、秋田市長選がスタートした中で、新年度が始まった。
私としては、県議会議員として仕事をさせていただいてから、7回目の春だ。
考えてみれば、私自身はまだ2回の選挙しか経験していないのだが、国政選挙は衆参合わせて4回、そのほか首長選への関わりなどを考えると、なんだか毎年毎年、なにかの選挙に関わってしまっているということになる。
政治というのは、なんとも、せわしないものだなあと振り返って、つくづくと思う。
この6年間で、県議会議員として出来たことも出来なかったこともあった。
6年間、誰よりも厳しく県政に向き合ってきたという自負はあるが、一方で、ここまで踏み込んでいいのか、と悩むことも多々あった。
直近で言えば、新たな文化施設の整備に関し、和洋高校敷地への駐車場整備に関し、その敷地に莫大な抵当権が設定されており、県として無視しがたい法的リスクがあることを議会の場で指摘をしたが、このときは、その前夜一睡もできないほどに悩んだ。
その土地の所有者は個人(私人)であり、その個人名こそ伏せるものの、抵当権がついていること、つまり債務を負っていることを議会の場で明らかにして良いのか、ということを悩み抜いたが、そのことを明らかにすることが「公益にかなう」ことだと考え、質疑に臨んだ。
厳しいことを言い、正面から論戦を戦わせるためには、膨大な資料を用意し、準備をし、そして、公益を考えつつも、保護すべき個人情報や権利を常に意識しながらやっていかなくてはいけない。そのことには6年間ずいぶんエネルギーを使ってきた。
7年目。
まもなく、知事選をはじめとした春の選挙が終わり、その結果がどうであれ、ここからまた秋田は政治的な出発点を迎えることになる。
私自身も、気持ちを切り替えて7年目の県政に向き合っていきたいと思うが、これまでどおり、むしろ、これまで以上に政治活動の質を高め、チェック機能と提案機能の二つを果たしていきたいと思っている。
そういえば、3月30日に誕生日を迎えた。
責任世代の代表として引き続き頑張りたい。