昨日、今日と、東京で政務調査活動をしてきました。
今回は、品川にある秋田県のアンテナショップの状況調査、秋田銀行が東京に設置した県内企業の販路拡大支援のためのサポートセンターの運営状況など、秋田の「売り込み」の点で現状を確認してきました。
現場を見て、様々なデータや数字を突き合わせていく、ということで、これから調べるべきことは多々残っていますが、アンテナショップの機能をより高めていく、首都圏における秋田の売り込み体制をどう強化するか、といったことのヒントを得てきました。
もう1つ、このブログでも何回か書いていますが、「若者の政治参加」をどう進めるか、ということで、これについても先進事例を調査してきました。
1つは、神奈川県が平成19年から実施してきている「シチズンシップ教育」です。
政治参加教育、司法参加教育、消費者教育などを柱として、「社会に参加するための能力と態度を育成する実践的な教育」を掲げ、高校において実施されています。
政治参加教育として行われているのが、「模擬投票」です。
参議院議員選挙などの際、授業の中で、実際に各党のマニフェストなどを比較したり、選挙制度などについて学びながら、各学校において生徒が自主的に「模擬投票」をし、選挙結果が出た後、さらに授業の中で、自分たちの投票行動と、実際の選挙結果などについても振り返るという形で進められています。
社会に出るための教育=キャリア教育=職業訓練、職業観の育成といったことになりがちですが、やはり政治や金融、消費といった実社会で避けては通れないものについて正面から取り上げて教育していくというのは素晴らしいことですし、絶対に必要なことだと改めて感じてきました。
もちろん、教育の中で、政治を取り上げる以上、「中立性」や「公平性」などにはかなり神奈川県でも気を遣っているようですし、恣意や誘導といった要素は排除しなければなりませんが、今まで教育は「政治」や「宗教」をタブー視しすぎてきたのかもしれませんし、教育がタブー視してきたものこそが、実は若者が社会に出たときに一番「否応なしに何らかの対応、態度を迫られるもの」であるようにも思います。
もう1つ、大学生を政治家のところにインターンシップさせる、といった取組を10年以上続けているNPO法人「ドットジェイピー」も訪問してきました。
このNPO法人では、全国に支部があり、インターンを希望する大学生を2ヶ月間程度、受け入れてくれる政治家(国会議員でも地方議員でも)のところに派遣し、議員と一緒に行動しながら、様々なことを学ばせるということに取り組んでいます。
これまで、累計で約1万2千人の学生がこのインターンを経験し、既にこのインターン経験者の中から28人が政治家になっているそうです。
が、大変残念なことに、伺ったところ、この1万2千人の中に、秋田県出身者は1人もいませんでした。
ただの1人もいなかったのです。
首都圏の大学に進学した秋田県出身者が、首都圏でインターンを受けてもいいわけですから、秋田の大学の問題ということでもないようです。
これには私自身、大変衝撃を受け、また、危機感も感じましたので、私が受け入れ議員となって、秋田在住の、あるいは秋田出身の大学生のインターンシップ受け入れの準備を進めていこうと思っています。
ドットジェイピーとのいろいろな手続き的なこともあるため、来月からでもすぐに、というようなことはできませんが、何とか私の任期中には受け入れ実績を作っていきたいと思っています。
もし、このブログをお読みの方で、大学生の方がいらっしゃれば、インターンシップについてお考えをいただければ幸いです。
また、御父兄の方々でも、お子さんにインターンシップさせてみたい、というような方がいらっしゃいましたら、いつでも御相談ください。
私は、次の世代に、日本という国のバトンを渡す、その準備をするのが自分の役割だと勝手に思いこんでいます。
60歳や70歳になってから引退して、自分の子供に道を譲るような政治思想を私は持ち合わせていませんし、この秋田でそうしたことが続く限り、秋田に「チャンス」も「夢」もなくなっていくのではないかと危機感も持ってます。
今、私は38歳ですが、私のような年代の人間が、次の世代に今からバトンを渡す準備をしていくことが、大事なことではないかと思っています。
この想いは、いずれ、どこかの機会で佐竹知事にもぶつけてみたいと思っています。
「若者に政治参加のチャンスと教育を」
皆様はいかがお考えになられるでしょうか?
御意見をお待ちしております。