昨日から東京でローカル・マニフェスト推進地方議員連盟のサミットが開催されています。
「いまこそ地方議会の役割を問い直そう」というテーマで、全国の地方議会における改革への取り組みが発表され、意見交換が行われています。
スマートフォンを活用した電子採決、省エネ条例をはじめとした様々な議員提案条例の制定・・・・自治体の「財政状況」についての解説本を議員が製作・・・・ユニークで、先進的な事例を多々学んでいます。
参加者は約100名ですが、都道府県議会、市町村議会から参加しています。
残念なことは、ここでもやはり「西高東低」ということです。
震災の影響もあるかと思いますが、西日本の議員のほうがこうしたことには活発、積極的と言えるかもしれません。
全国の議員の方々と話しをしていて感じるのは、どこの議会でも、慣習やしがらみ、あるいはベテラン議員からのプレッシャーなどによって、苦労されている方が大変多いということです。
若い議員、新人議員などは特に、多数派の会派に属していても、なかなか思うように自分の意見や主張ができず、苦労や工夫をしているということ。
北川教授(前三重県知事)は、基調講演で「戦い続ければマイノリティが、いずれマジョリティになる。地方議会を改革する先兵として、ここに集まった議員が全国でがんばってもらいたい」とおっしゃっていましたが、よく、「議会の常識は、世間の非常識」とも言われるように、何が少数派で何が多数派かは、会派に属する議員の「数」ではなく、あくまで有権者の皆様の「意思」なのだと、気持ちを新たにしました。
また、もう1つ、このサミットで大変興味深いゲストスピーカーが登場されました。
自民党衆議院議員の河野太郎さんです。
「日本のエネルギー政策を考える」と題して、約1時間の講演をいただきましたが、今までにいろいろな本や、人の話などを聞いてきましたが、これほど簡潔明瞭に、日本の原発政策の誤り、行き詰まりを指摘された方は初めてでした。
河野議員は、冒頭、「原発政策は自民党の過ち」と名言された上で、「誰がどこからいくら献金をもらったかハッキリさせなければいけない」、「自民党総裁選挙に出たときは、推薦人から、原発の話はしない、という条件を付けられるほど、自民党では原発問題を口にすることはタブーだった。」といったお話をされていました。
国も地方も、党派や政党を超えて、こうした正直な政治家、既得権益やしがらみを越えていこうとする政治家が今ほど求められる時代はないのかもしれません。
そういえば、お隣の岩手県でも、37歳の県議が来るべき岩手県知事選挙への立候補を表明されたようです。
「地域政党いわて」の代表で、県議2期を務められた方ですが、私自身、自分の立候補に当たっては、この方の考えや活動方法には大変共鳴し(勝手に)、私自身の活動でも参考にさせていただきました。
若ければいい、というものではありませんが、新しいものを生み出していく力は若い人間のほうがあるだろうと思いますし、今、岩手県に限らず、疲弊した地方全体を通じて、「創造する力」「、「リスクを取ってでもチャレンジする力」が必要なように私は思います。
この岩手県知事選挙も今後、関心を持って見守っていきたいと思います。