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参議院選挙を終えて。

2013年07月22日

 長い17日間の戦いが終わった。

 敗因や、今後のことや、選挙戦を通じて感じたことなどを少しずつ書いていこうと思う。

 振り返って記録することは、報道機関だけの仕事ではなく、むしろ選挙の当事者たる我々こそが、しっかりと振り返り、そして選挙期間中にはなかなか言えなかったような部分も含めて、県民の皆様にお知らせするべきだと思う。

 そしてまた、私自身、これまで民主党公認として県議会議員になり、責任や使命感や恩返しといったことも含め、言いたくないことも言い、言いたいことを封じ込めながらやってきた部分もあることは事実だ。

 この参院選をもって、私の4年の任期中の国政選挙はおそらく幕を閉じた。衆院選、参院選そして首長選挙など、この半年で三回の選挙に関わったが、これからは選挙から少し離れて、自分自身こともいろいろ考えていこうと思うし、もう少し自由に思うことを書いていきたいとも思っている。

 さて。

 衆院選に続いて、参院選でも民主党は大敗北した。

 至極当然のことだと思う。

 「政権交代」を目的化した政党は、その目的を達した時点がおそらく政党としてのピークであっただろう。そして、そこからはいかに辛抱強く、しなり強く政権運営を続けるか、どれだけそこで踏ん張れるか、ということで、そのピークを少しでも長く、少しでも高い状態で維持するということが必要だった。

 しかし、それができず、さらには、地方組織から見れば「無策」としか言いようのないタイミングと判断で衆院の解散総選挙に打って出て、結果、惨敗した。

 どうせなら解散総選挙がもっと早いタイミングで行われ、その後、一定の期間を経ての参院選挙であったなら、今回の結果はもう少し(もう少しではあるが)変わったかもしれない。

 衆院からわずか半年、国の予算編成や年度変わりなどを挟みながら、安倍政権が様々なアドバルーンを上げる中では、そのアドバルーンの真贋を国民が見極める時間もないのは当然であり、完全に衆院選からの流れを引きずったままの参院選となった。

 そして、参院選において民主党という政党が、その流れに少しでも抵抗しうるメッセージや発信力、戦略があったかと問われれば、残念ながら誠に乏しかったと言わざるを得ない。

 漫画風の政党ビラを大量にまき散らすだけで、党勢の回復が果たせるわけもなく、「アベノミクスは危ない。」と批判するだけで国民の信頼が取り戻せるわけもなかった。野党共闘の主導権を握ることもできなかった。

 我々、地方組織はそうしたことを何度も訴えたが、党本部の反応は緩く、鈍かったと言わざるを得ない。

 民主党は漂流している。

 民主党の端くれにいるからこそ、率直にそう感じる。

 どこにたどり着くのか、流されていくだけなのか、私にもわからないが、野球チームと同じように、攻撃力もなく、さりとて守備力もなく、負け続けるチームを応援する人は減っていくだろう。

 敗戦から一夜明けた今日。

 松浦大悟は、朝の山王十字路に立った。

 本人も相当な思いをかみしめ、押し殺して、この選挙戦を戦ったはずだ。

 敗北の翌朝に街頭に立てる精神力に、私は驚嘆もしたし、正直、目頭が熱くなった。

 こういう政治家を再び国政の場に送り出せる力が、民主党という政党にあるのかどうか、と問われれば、非常に厳しいと言わざるを得ない。民主党は、衆院選そして参院選という2回の選挙において、全国の多くの有能な仲間を失ったことの罪を十分に認識しなくてはいけない。

 そして、まさにこの焼野原となった民主党が、その荒廃した大地から再び何かの花を咲かせようとするなら、民主党という縮みゆく集団のみで復興を成し遂げようとするのではなく、解党的な再編も恐れることなく、同じ志を持つ政策集団を作り上げることが必要かもしれない。

 そのときに、まさに地に足をつけ、再び歩みだそうとしているこうしたひたむきな政治家をきちんと大事にできる政党であってほしいとも思う。

 民主党秋田県連としての今回の戦いの反省や、私自身についての責任についても明日以降改めてきちんと書きたい。

 

 

 

 

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在3期目。
令和3年2月
秋田県議会議員を辞職し、秋田市長選挙に挑戦。
令和5年4月
政治家として再始動を決意。
現在
秋田市横森在住。

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