昨今の国会はだいぶ荒れている、というか、揺れているように見える。
森友学園問題、共謀罪を巡る国会質疑の迷走、復興大臣の失言と辞任など、話題に事欠かない。
1つの政党が圧倒的に強いという状態を、政治的な安定というふうに見ることもできるし、逆から見れば、緩みや驕りというふうにも見えるのかもしれない。
ただ、政党支持率や内閣支持率を見る限り、国民の多くは、個別の政策には不安や不満を抱いていたり、個々の政治家の問題やスキャンダルには怒りや失望を抱いているものの、自民党と安倍政権による安定的な政治そのものを否定していない、というか、むしろ望んでいるのだろう。
個々の問題に対する不満や怒りが、政権全体や政党全体の支持率低下に結びつかないというのは、一見不思議なように見えて、それだけ他の政党が評価にも期待にも値しないということの素直な表れなのだろう。
私が所属している民進党も政党支持率は惨憺たる状況を続けている。
なぜ、そうした状況が続いているか、ということは私なりにいくつか思うことがあるが、そのことは日を改めて、ここに書きたいと思うが、そうした政党全体の低迷という状況は、東京都議選を見るまでもなく、民進党から脱兎の如く抜け出す議員の出現、あるいは、民進党という政党の看板を背負って選挙に出ようという人材の枯渇という結果をもたらす。
そういう中で、私自身もこの半年ほど、民進党秋田県連の代表として仕事をしてきたが、苦しい県連運営や厳しい判断を迫られることの多い半年だったようにも思う。
前代表の辞任に伴い、その残任期間を引き受けたわけだが、その任期が今月で終わる。
私自身、引き続き県連代表の任を果たすということについて、相当な悩みと迷いがあったが、もう2年、この職責を果たそうという決意をした。
非常に厳しい党勢に加え、秋田においては国会議員、首長、市町村議会などを見渡しても、まさに自民党王国と言ってよい状況の中で、自分がどこまで出来るかは正直不安もある。
しかし、私以外に火中の栗を拾う者がいないならば、私自身はそこから逃げることをしたくはない。その一心で、もう2年、県連代表の仕事をさせていただくことにした。
明けない夜はない、と信じて頑張っていきたい。
そして、その任をお引き受けした以上、再び二大政党制の一翼を担える政党に民進党がなれるよう、地方から党本部に対して最も厳しく立て直しを迫っていきたいと思う。
衆議院選挙がいつあるのか知る由もないが、党本部には、活動量の少ない者、責任感や危機感が希薄な者は今からでも公認取り消しをするぐらいの緊張感を持って来たる解散総選挙に備えてもらいたいとも思っている。
そうした危機感や緊張感が今の民進党には極めて少ないことが極めて残念だ。
一度でも政権を取った政党が、今や支持率数パーセントになっていることは、まさに「存立危機事態」であり、その危機感が党所属の国会議員がどれだけ感じているか、そのことをもう一度政党として見極めていくべきだろう。