今日は、この土日の出来事と、それに対する感想めいたものを散文的に書いていきたいと思います。
昨日は、ジョイナスで第2回目の「まちなか座談会」を開催させていただきました。
前回の反省を踏まえ、なるべく多くの参加者の方に発言してもらうため、質問時間を区切りながら、こちらも簡潔な答弁を心がけ、ある程度テンポよく進めることができたのではないかと思います。
国政に関しては、野田内閣に対する期待と不安、両方の声がありましたし、戸別所得補償制度は是非続けてほしい、といった意見、子ども手当は効果がないのでは、といった意見、電力や原発に関する詳細かつ正確なデータの開示を求める声などがありました。
また、県政に関しては、農業試験場跡地や空港跡地など、いわゆる県の遊休資産の活用に関する質問、あるいは、政務調査費に関して私が提案している「第三者機関」の設置について、その実効性を問うご意見などがありました。
市政については、ゴミの有料化問題について、参加者の間でも賛否が分かれるような形で、いろいろな意見が出されました。
参加者の皆さまの声に、私も含め、議員たちが満足ゆく答えを出せたとは言い切れませんが、こうした「生の声」を聞かせていただく機会があることは、政治家にとって、最も幸せな「糧」ですし、さらに言えば、従来型の集会と異なり、毎回、これまで一度もお会いしたことがなかったような、新しい方が多く参加していただいていることは、大変な刺激にもなります。
議員同士、国政、県政、市政の情報や問題点を共有するという意味でも、良い機会になっています。
来月の座談会は、10月1日ですので、是非、皆さまのご参加をお待ちしております。
このほか、今日は、同僚議員である小原さんの県政報告会が横手市で開催され、出席をさせていただきました。
200人ほどお集まりになった中で、小原さんの親しみやすいキャラクターと、「農」への熱い想いがまた一段と伝わった集会になったのではないかと思います。
別に意図的に役割分担をしているわけではないのですが、議会の中でも、小原さんは、その親しみやすさや営業力から、民主党会派の営業マンとして、他会派との調整など汚れ役を引き受けてくれています。私は、そういうのを小原さんにお任せしているため、ある意味、存分に、突っ走ることができるので、よく「やりすぎ」とか「言いすぎ」と言われてしまうわけですが、会派代表としては、大館選挙区の虻川さんも含め、3人の持ち味がそれぞれ生きるような形で会派を運営していきたいと考えています。
個人的には、報告会の場で、お一人から「あなたのブログ読んでるわよ、丁寧に書いてるわね。頑張ってね」と言っていただいたのが、実は、何より嬉しかったです・・・笑
もう1つ、今日は、自衛隊秋田駐屯地の、被災地派遣終了の報告会がありました。
佐竹知事をはじめ、衆参国会議員の方々から、まさに「未曾有の災害」に、「至高の使命感」で応えた自衛隊の皆さんに対する、ねぎらい、感謝の言葉が次々とありました。
私が言ってしまうと説得力や客観性に乏しくなってしまうかもしれませんが、率直に言って、寺田学衆議院議員の挨拶は、それを聞いていて、涙を流す方がいたほど(かく言う私もその一人ですが)、心に迫るものがありました。
3.11、あのとき、日本という国そのものの生死を背負って仕事をした人間にしか言えない言葉、挨拶だったように思います。
本当は直接本人に言えば良いのでしょうが、どうもそういうストレートなのはお互いに不得手なようなので、この場を借りて一言、「本当にお疲れさまでした。」と寺田議員に申し上げます。
最後に。
昨日今日と、秋田市内3か所で開催されたミュージックフェスティバル。
私たちが普段、何かしら抱えている、痛みや不安、苦しさなどが、音楽によってひととき洗い流されたような気がします。
それは「ひととき」のことであったとしても、今の私たちにはそのひとときこそが重要な気がします。
急に生々しい話になってしまいますが、このフェスティバルには県と市がそれぞれ300万円ずつ、計600万円を助成しています。
3団体が参加していますから、1団体あたり単純計算で200万円の助成ということになります。
各団体の自主努力や協賛金、そして役所からの200万円の助成によって、各団体があれほど大掛かりな、熱のある音楽イベントを開催できるなら、私個人としては、この県・市の助成は大変有益な助成だと思っています。
日赤跡地の再開発や、工業団地の造成・・・秋田はこれまで「ハード」や「大きなもの」に頼りすぎ、「ソフト」や「小さなもの」に投資することを少し怠ったのではないでしょうか。
ハードには何十億という税金が簡単に投入されますが、ソフトには百万円でさえなかなか予算がつきません。
県議会議員としても、全県各地の、こうした市民の手づくりの、ささやかなイベントがやがて大きく実を結ぶように、それがやがて地域を変える力や、そこに住む人々の誇りになるように、「小さなソフト事業」にしっかりと目を向けていきたいと思います。
大きなもの、派手な事業、多額の予算・・・こうしたものに目を奪われがちですが、実は秋田を活性化する鍵は、「足元にある小さなもの」にある、そんな気持ちで県政や予算をチェックしていきたいと思います。
金額の大小問わず、必要性、有効性、そして、納税者の皆さまが「うん、こういうことに使うならいいんじゃないか」と思える「納得性」こそが重要でしょう。