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ボーナス。

2011年11月22日

 昨日は、いつもとは少し違うスタイルで書きましたが、今日は本来のスタイルに戻って、真面目に書きます。
 今日、県政協議会が開かれ、12月議会に提案される予算案や条例案、そのほか、最近の県政の話題などについて執行部と議会との意見交換が行われました。

 いくつか皆様にご報告すべきことがあるのですが、まずは、先日少し触れた、知事、議員、県庁職員の給与、ボーナスの改定について、県からの提案内容を記載します。
 県民の皆さまに極力フラットに御判断いただくため、私の意見などは敢えて現時点では記載せず、事実のみを記載します。(以下、提案内容)

 まず、県庁職員の給与、ボーナスについて。
 人事委員会の勧告どおり、月給については、平均で0.26%引き下げます。
 人事委員会の調査では、民間平均給与が389,137円、職員平均給与が390,167円で、1030円ほど県職員の給与のほうが高かった、その分を引き下げるというものです。
 次にボーナスについても、勧告どおり、0.05カ月分、引き上げます。
 これは、同じく、人事委員会の調査で、民間のボーナス支給月数が3.96カ月分、職員が現在、3.90カ月分となっており、民間のほうが0.06カ月分多いという結果が出たことを受けて、引き上げるというものです。
 これにより、県職員のボーナス月数は3.95カ月となります。
 月給のマイナスと、ボーナスのプラスで、トータルとして、県職員の総人件費は約1億円の増となります。

 ただし、今回の12月に支給されるボーナスに限り、ボーナスに引き上げは0.05カ月分ではなく、その半分、0.025カ月分の引き上げとなります。
 これは、県当局の説明によれば、「現在の秋田県の経済情勢などを踏まえて、政治的判断をした」ものだとのこと。
 引き上げを0.025に留めることで、今年度に限り、人件費の増を抑えることができることになります。

 次に、知事・副知事など特別職のボーナスについて。
 一般職員のボーナス引き上げを受けて、知事・副知事も、来年度から0.025引き上げます。
 この12月のボーナスは現行どおり、とします。

 最後に、県議会議員です。
 県議会議員のボーナスをどうするか、は県当局からの提案ではなく、議会自らが決めることになります。
 そのため、今日、県議会において各会派の代表者会議が開かれ、上記のような知事、一般職員などの改定内容を受けて、議会はどうするか、を話し合いました。
 いろいろな意見がありましたが、結果として、議会は、この12月も、来年度も、一切引き上げを行わない、現行どおりでいく、ということになりました。
 その理由は「現在の秋田県の経済情勢を勘案すれば、今年も来年も引き上げる状況にない」ということと、いみじくも会議の場で議長が「人事委員会勧告の内容はさておき、現実の秋田県内企業の状況はボーナスをそもそも支給できないところも多く、3.95カ月分も支給されているところもほとんどない。それが実態。それを踏まえるべき。」とおっしゃったことに集約されています。

 秋田県の経済情勢、県民感情、企業の実態、人事委員会勧告・・・・同じものを見て、同じように検討しても、今回、議会の判断と、知事の判断は異なりました。
 佐竹知事の判断は、「秋田の経済情勢を勘案するのは今年のみ」で、来年は人事委員会勧告どおり改定し、総人件費を増やすということです。

 11月30日、12月議会の開会初日に、この、知事・副知事、そして一般職員の給与改定の条例が議会に出されます。(議員の給与改定は行わないので条例は出ません。)
 これに対して、県議会は議決をすることになります。
 自らの給与改定を行わないとした議会が、執行部の給与改定に対してどういう態度を取るか、が問われます。
 今日はここまでにしますが、今日の議会としての判断は、民主党会派の考えと全く同じであり、違う判断・結論が出なくて良かったと心底ほっとしているということだけ御報告しておきます。 
 
 

語源より語感。

2011年11月21日

 今日は感想めいた内容を少々。
 というのは、この件に関しては完全に外野席におりまして、特にこれまで主体的に関わったり、調べたりしてきていないからです。大変申し訳ありませんがそこまで手が回っておりませんでした。

 日赤跡地の再開発。
 もし、今年春の選挙において、この再開発がまだストップをかけられる状況であったなら、1つの選挙の争点になりえたことは間違いないし、そうだったなら、私は間違いなく「反対」と言ったと思う。
 その理由をここで今更くどくど述べはしないが、発車してしまった以上、これをいかに良いものにするか、という前向きな議論をしていくしかないと考えている。
 そのヒントはハコモノの中にはない、外にある、と私は考えている。
 他県の例などもいろいろ調べているが、機会を見て、提案していきたい。

 さて。
 その再開発に絡み、再開発エリアの愛称が「なかいち」、にぎわい交流館の愛称が「AU(あう)」に決まったそうだ。
 犬も歩けば「愛称」に当たる、というぐらい、どこもかしもも愛称だらけ。
 しかもこれまた、英語、カタカナのオンパレードで、語源も最初だけは説明されるが、今、「ALVE」の語源を知っている人が果たして何人いるだろう。
 私としては、愛称をつけるなら、すぐに忘れ去られていく語源より、ずっと呼び続けられる語感を大事にしたい。
 再開発が終われば、誰も「なかいちへ行こう」などとは言わないはずだから、この愛称自体そもそもつける必要がないのではないか、という疑問はさておき、AU(あう)という愛称が語感として良いものだとは決して思わない。
 もちろん、文字をみたときにも、どこぞの携帯に間違われるのがオチで、いやいや、あちらは小文字です、などという説明が少子高齢化の最先端の我が秋田県で通じるわけもない。
 耳の遠いお年寄りに「会場は、あう、です、あう」となどと説明しても、何かのうめき声か、牛の変則的な鳴き声か、と取られるのが関の山で、秋田の伝統文化や芸術文化の発信地のわりに、秋田らしい響きが何一つない、非常に無機質な母音の連続である。たったの二文字。AとU。

 こじゃれた建物に、こじゃれた名前をつけて、「秋田」が一丁上がり、ならこれは簡単だが、どうせ、県外の方々に来ていただくなら、かやぶき屋根で作るとか、植物工場でも併設して、採れたてをその場で食べていただくとか、何か「秋田らしさ」が必要じゃないかしら、などと思ってしまう。

 最近とかく、コンペをやれば、県外のデザイナーやら、県外在住の方が闊歩し、コンペや審査を勝ち抜き、見事、ロゴマークだの、愛称だのの栄冠と対価をゲットしていく。
 秋田に住む私たちは、この、どこの誰が決めたか、どういう基準で選んだかもわからない、県外の方がつけた愛称を、「あう、あう」と老若男女ありがたがらなくてはならない。

 せめて。
 せめて、一般市民による投票とか、できないものか。
 秋田の顔を創る、もしかしたら、秋田では最後の大型ハコモノ投資。
 千人を無作為抽出して、投票用紙を送っても、きっと、投票してくれるはず。

 少なくとも、県議会議員選挙の投票率を上回ることは間違いなし・・・・誠に残念ながら。

 

                         〜 キャプテン・モルガンを飲みながら

                                      浅田次郎風を気取って 〜

協働フェスタ。

2011年11月19日

 今日、明日と、アルヴェで「協働フェスタ」が開催されています。
 全県のNPO法人などが集い、ブースを設けて活動紹介などを行っています。
 NPO法が施行されて、10年以上が経過しました。
 施行当時、県庁内にNPOに関する調査研究チームが立ち上がり、私もまだ20代半ばでしたが、そのチームに加わりたいと願い出て、研究に参加しました。あの当時は正直、「NPOってなに?」というぐらいの認知度でしたが、今では世の中にすっかり定着しました。
 とはいえ、秋田のNPO活動、それに対する行政や地域の支援・関わりが十分であるとは言えません。
 それはもちろん、全国的にもそうであり、特に、マンパワーや経済力が不足している地方では、活動の柱となる「人材と資金、そしてネットワーク」の絶対数が少なく苦戦を強いられているわけですが、そうした中でも、秋田は依然として、NPO法人数では東北最下位です。
 法人が少ないから、「地域活動が盛んでない」ということに直結しない、とはよく言われることですが、やはり、一定の傾向を表していることは間違いがないと思います。

 これを県民性や地域性といったものに理由を求めることは簡単なのですが、行政の関わり方やNPOを支援する中間支援団体などの活動形態などは県によってやはり違いがあります。

 私は、選挙の際、「大企業の誘致に頼る時代はもう終わった。地域の小さな種、ニーズやシーズを磨いていく、地域から雇用や産業を起こしていくことに丁寧に取り組んでいくべきだ。」と訴えてきましたし、今もその気持ちは変わりません。
 NPOは「非営利」が原則であり、資金的にも潤沢でもないため、雇用吸収力という意味では極めて低いのが現状です。
 しかし、コミュニティビジネスや起業・創業と、NPO活動は決して別物ではなく、むしろ非常に親和性があるものだとも思っています。

 他の自治体のNPO支援、起業支援施策なども情報収集し、様々なNPO法人や中間支援組織との意見交換も進めながら、秋田のNPO活動の持続・発展について、政策を立案していきたいと思っています。

 私なりに、県内外のNPO法人などを訪問し、お話を伺っていますが、もし、「これを是非提案したい」、「今、これで困っている」、「こういう行政の支援はできないのか」といったお話がありましたら、いつでもメール等でご連絡をいただければ幸いです。

 話は変わり、最後に。
 来週、火曜日に議会において各会派の代表者会議が開かれることになりました。
 会議の議題は、「県議会議員の期末手当(ボーナス)を引き上げるかどうか」です。
 先日の新聞報道にあったとおり、県は一般職員については、「月給を引き下げ、ボーナスを引き上げる。しかしトータルとしては年収は減少する。」という給与改定を行う予定のようです。
 この一般職員のボーナス引き上げを受けて、議員のボーナスも「上げるかどうか」を決めなくてはならないとのことです。なお、知事や副知事などのボーナスについても県では検討しているようです。
 このことについては、改めて、正確な情報、県の説明などを踏まえて私の考え、立場をこの場で詳しくご報告しますが、正直、私は怒っています。
 県民の皆さまを馬鹿にするような真似だけはいけません。

 なんだか最近、どこにいっても県民の皆さまから「いつも辛辣な」という形容詞で私の議会活動を表現していただくことが多くなり(笑)、初めてお会いする方などは、「会うと意外に穏やかなのね」とさえ言われるようになりました。
 職業上は、そういう形容詞をいただくことは大変光栄なことですし、今後も引き続き精進しますが、人間的にはそれほど辛辣でも小難しくもありませんのでどうかそのことだけは御理解ください・・・・苦笑

 

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沼谷 純はこんな人!

昭和48年3月
秋田市生まれ。仁井田育ち。
平成7年4月
秋田県庁入庁、企画調整課配属。
平成22年12月
政治を志し、秋田県庁を脱藩!
(退職)
平成23年4月
秋田県議会議員に初当選。
現在3期目。
令和3年2月
秋田県議会議員を辞職し、秋田市長選挙に挑戦。
令和5年4月
政治家として再始動を決意。
現在
秋田市横森在住。

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